「万葉びとの歌ごころ」
前 登志夫
発行所 日本放送出版協会(NHk出版)
定価: ¥ 1600+税
2006年2月25日 第1刷発行
#前登志夫 #前_登志夫 #本 #日本文学/詩歌
「万葉びとの歌ごころ」は「NHK市民大学」(教育テレビ)1986年10月~12月に放送された番組のテキストとして発行。
吉野山中で半世紀にわたり歌人として生活する前登志夫氏。その、千数百年の時を超えた古代歌人の歌ごころへの探求は、飛鳥天平の人たちの大らかさ、やさしさ、喜び、悲しみのひだの一つひとつを読み込んでいきます。万葉の歌の世界はわたしたち日本人の魂を甦らせてくれます。さらには詩歌の真のよろこび、人の作為や意図を超えたところにあることばの恩寵を知らされる本てす。
著者 前 登志夫は「吉野の山人」と呼ばれた歌人(1926~2008)
林業の家に生まれ、太平洋戦争中に召集され、戦後は詩人として各地を遍歴。25歳で故郷に戻り、旧忍海村(現葛城市)出身の歌人・前川佐美雄(1903~90)と出会う。29歳の時に短歌を試作し、前衛的で原始の自然と交歓するかのような歌で評価を高めていった。
短歌のほか、吉野を題材にしたエッセーや紀行文も多数執筆した。1967年に短歌結社「山繭(やままゆ)の会」を結成。80年創刊の歌誌「ヤママユ」は現在も弟子らが引き継いだ。
帯に少しよれがありますが、本自体に染みや折れはありません。