文豪ナビ　芥川竜之介

文豪ナビ芥川竜之介 カリスマシェフは、短編料理でショーブする 新潮文庫 定価: ￥ 473 #新潮文庫 #本 #BOOK #文庫 #文学 #小説 「蜘蛛の糸」や「鼻」の話、知っていますか?黒沢明監督の名画「羅生門」の原作も芥川です。35歳で自殺するまで、彼は短編小説の可能性に挑戦し、大正期の流行作家として活躍、芥川賞の名にもなったほど。毒気のある香りを放つ名文、古今東西の素材を使った技を味わってみませんか。 芥川は明治25年(1892)3月1日生まれ。旧制第一高等学校に入学して、青春の花が開いたのは、明治43年、その2年後に、大正時代が開幕した。わずか15年で短く終わった。デモクラシーと教養主義の自由な時代。「人気作家トップランナー」だった芥川は、風のように全力疾走した。ところが、再び元号が変わってすぐの昭和2年(1927)7月24日、薬物を使って自殺してしまった。 芥川龍之介が、明治以後の小説家の中で「最もシャープでクレバーだった人」の一人であることは、おそらく間違いない。しかも、痩せ型の美男子で、ルックスも抜群。・・・・・・。 イギリスでは19世紀のはじめに、バイロン、キーツ、シェリーというロマン派詩人の3天才が輩出して、「詩人=美男子」「詩人=短命」というイメージを作り上げたという。芥川龍之介はたった一人で「小説家=秀才」「小説家=自殺」というイメージを人々の心に焼きつけた。・・・・・・。 〈本書「評伝」より〉 美品。