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ティム・ヘッカー Love Streams Tim Hecker

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みどりのごほんゆび
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モントリオールのアンビエント、ドローン、ノイズ・ミュージシャン、Tim Heckerの新作。 カナダの古豪krankyから、インディー屈指の巨大レーベル4ADに移籍してのデビュー。 Stars of The Lidが不在の中、2006年には苛烈なノイズをアンビエントの域に昇華した"Harmony In Ultraviolet"、そして2011年には'10年代のアンビエントに指針を示した金字塔"Ravedeath, 1972"をリリース。完全に同ジャンルのトップに上り詰めたHeckerですが、その思索はまだとどまるところを知らないようです。 本作では"Ravedeath, 1972"以降の「教会」路線をさらにおし進め、なんとアイスランドの巨匠Johann Johannssonを迎え、聖歌隊の歌声をフィーチャーしてきました。(私の記憶が正しければ、人声を明確に使ったのはデビューアルバム"Haunt Me Haunt Me Do It Again"の"Arctic Lover's Rock, Part2"以来でしょうか?) さて、どれほど絢爛豪華なアルバムになるかと思いきや、意外や意外、かなりおとなしめ。 ここ10年のheckerの代名詞ともなっていた、周りの空間全体を飲み込んでいくような壮大なノイズはほとんど影を潜め、かなり輪郭が明瞭な電子音が多く用いられています。 聖歌隊を使っている曲も、実はそれほど多くありません。 Heckerお得意の郷愁的な旋律("Ravedeath"で言うところの#1"The Piano Drop"、#5"No Drums"、#9"Studio Suicide, 1980"、#12"In The Air III")もあまりありません。 アンビエントとしてはこれが正解なのかもしれませんが、"Haunt Me"から一貫して旋律にこだわり続けてきたHeckerにしては、ちょっと地味すぎるかなあと思います。 ただ、その中で燦然と輝いているのが#8"Castrati Stack"。 おぞましいほど暴力的なノイズと、不思議と郷愁的なメロディ、そして聖歌を組み合わせて、タイトルに去勢された「カステラート」を冠する腕前とセンスは、さすがに並大抵のものではありません。こんな禍々しい業に満ちたような旋律、どんな脳みそしてたら思いつくんでしょうか。
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