「新版 私説東京繁昌記」(筑摩書房1992年9月初版)
「私説東京放浪記」(筑摩書房1992年11月初版)
「私の東京地図」(筑摩書房2013年1月初版)
小林信彦が東京について書いたエッセイ3冊をまとめてのお取り扱いとなります。繁昌記は写真家・荒木経惟と街を歩いたもので写真の点数も非常に多いです。放浪記は本文と対にはなっていないものの、弟の小林泰彦のイラストが挟み込まれて素敵です。
小林信彦はずっと東京中で建設ラッシュという名の町殺しが行われたことを書いてきていますが、これらが出版されてからもどんどん町は変貌しています。そうした通過点の定点記録としても貴重な書籍であるのは間違いありません。
92年の2冊はカバーと帯まわりに多少経年劣化が見られますが、本文はヤケシミなく書見の際に不愉快な汚れはありません。あくまでも個人蔵の中古になりますので、ご理解の上、検討いただければ幸いです。