瓢箪型ガラス徳利、一つは無色透明の、もう一つは飴色透明のものです。
自宅のガラス棚保管品ですが、メーカー、製作時期、使用状況などは不明です。いずれも汚れやキズ、ヒビなどの損傷はほぼありません。
昭和レトロの古物感がありますが、昭和何年頃かは分かりません。
出品のガラス徳利の製法も、一般的な溶融したガラス種を吹き竿の先に巻き取り、金型の中に入れて空気を吹き込み成形する「型吹き」ガラスと考えられますが、縦に対向する細線跡(パーティングライン)の有無で製法が異なるようです。
以下にそれぞれについて説明します。
【無色透明の瓢箪型ガラス徳利】
下部にクラック(ヒビ)模様がデザインされた厚みのあるガラス徳利で、ずっしり感は格別です。パーティングラインと細かなクラック模様から、製法は、模様が彫り込まれ縦に分割して取り外す金型の中で、空気を吹き込んで(転写)成形する「吹き込み成形」と考えられます。パーティングラインは2分割された金型の接触面の境界跡です。
なお、表面を指先でなぞるとクラックに沿ってザラを感じるヶ所がありますが、製法上生じたものと考えられます。
短時間ですが水漏れは確認されませんでした。
大きさ(㌢)容量、重さはおよそ次の通りです。
高さ12.8、口外径2.7、口内径2.2、
首径2.4/
瓢箪上径4.8、中径4、6、下径6.2、
底径5/
容量180㏄(首近く)、重さ260㌘/
【飴色透明の瓢箪型ガラス徳利】
全面に金粒が閉じ込められ底面を中心にカラフルな模様がデザインされています。宇宙ガラスと呼ばれるものではないと思いますが、出品のものがどのような製法なのでしょうか。
パーティングラインがないことから、吹き竿を回転させながら空気を吹き込む「廻し吹き成形」と考えられます。
水漏れは同様に確認されませんでした。
大きさ(㌢)容量、重さはおよそ次の通りです。
高さ12.5、口外径2.9、口内径2.6、
首径2/
瓢箪上径4.5、中径3.5、下径7、
底径4/
容量180㏄(首近く)、重さ165㌘/
洗浄の上、酒器・食器に、コルク栓・布覆いをし調味料などの保存瓶に、その他にお使いいただければ幸です。