「レイング・イン・ザ・カット」
ジェームス・カーター
ジャンゴ・ラインハルトに捧げられた『チェイシン・ザ・ジプシー』と同時に2000年にAtlantic Recordsからリリースされたアルバム。『チェイシン・ザ・ジプシー』が4ビートを中心にしたアーシーなサウンドだとすれば、それとはまったく趣を異にした、アバンギャルドな全編エレクトリック・ジャズ作品となっており、激しいジャズ・ファンク・サウンドを展開している。
リズムセクションもオーネット・コールマンのユニットでの強力なプレイが印象的なジャマラディーン・タクマ(b)と、タクマが1980年代初頭に結成していたトリオに在籍していたカルヴィン・ウェストン(dr)というフリージャズ系のミュージシャンを起用している。それに加えてギタリストにはジョン・ルーリー率いるラウンジ・リザーズに在籍した、マーク・リーボーが参加。この異色な組み合わせが創り出すサウンドを確認する意味でも、聴く価値はある。2000年、米国Atlantic Labelからリリースの輸入盤。
Saxophone – James Carter
Electric Guitar – Jef Lee Johnson, Marc Ribot
Electric Bass – Jamaaladeen Tacuma
Drums – G. Calvin Weston*
1.Layin' In The Cut7:00
2.Motown Mash7:23
3.Requiem For Hartford Ave.5:58
4.Terminal B.6:45
5.Drafadelic In Db5:48
6There's A Paddle7:32
7.GP7:18
jazz・CD・0706