コープマン／バッハ:フランス組曲(全6曲)

J.S.バッハ ①フランス組曲第1番ニ短調 BWV.812 ②フランス組曲第2番ハ短調 BWV.813 ③フランス組曲第3番ロ短調 BWV.814 ④フランス組曲第4番変ホ長調 BWV.815 ⑤フランス組曲第5番ト長調 BWV.816 ⑥フランス組曲第6番ホ長調 BWV.817 トン・コープマン （チェンバロ） 録音：1993年4月　ステレオ（デジタル／セッション） コープマンの巧みな装飾音が新鮮な、どこまでも楽しませる『フランス組曲』を1枚に収録した全曲集。憂いをおびた典雅な音色、颯爽と華やいだ気分などを見事に弾き分けた名演。 独特のギグと骨ばったリズムの切れと、予期を先回りして繰り出される即興的装飾の自在さ。コープマンは、技の快感もきっちり充たしつつ、ケレンや過剰さを削ぎ落としたこのバッハの精髄のような作品を、まさに過ぎたるにオチぬ絶妙の頃合いで飽かさず聴かせる。全曲を１枚に収めているのも納得の配慮だた典雅な音色、颯爽と華やいだ気分などを見事に弾き分けた名演。 ケーテンの宮廷楽長を務めていた時、バッハは多くのクラヴィーア曲を作曲しています。例えば「平均律クラヴィーア曲集第１巻」も「イギリス組曲」も、そしてこの「フランス組曲」もケーテン時代の作品です。そして、バッハ自身は「イギリス組曲」を＜大きい組曲＞、「フランス組曲」を＜小さい組曲＞と呼んでいたそうです。確かに冒頭に「前奏曲」があって、規模が大きくて堂々とした「イギリス組曲」に比べれば、アルマンド、サラバンド、メヌエット、ジーグなどの舞曲のみで構成された「フランス組曲」ですが、全体に優美な性格な上、こぢんまりとし軽妙さが際だっているように見えます。それだけに、この「フランス組曲」は親しみやすいものになっています。 いつも通り個性的で自由奔放。楽譜にない装飾音をちりばめ、コープマン自身のカラーを全面に押し出している。コープマンの演奏は演じる側も聴く側も、音楽に対して自由になれるところが最大の魅力。表面的には軽快でも、深い部分でしっかり芯のある演奏。清冽さとのびやかさを並存させた名演は特筆すべき。 輸入盤、盤面傷無し　10 ＊まとめ買い値引き致します（要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き