『さまよえる人々』
"De Vliegende Hollander"
"The Flying Dutchman"
('95オランダ・ドイツ・ベルギー)
16世紀末、スペイン帝国の支配下にあったオランダに生まれた男が流転の末に辿る数奇な生涯を、三世代の家族の絆と男女の愛を通して綴った寓話的なドラマ作品。監督はオランダ映画界の巨匠ヨス・ステリング(「レンブラント」「イリュージョニスト」)。ゲオルグ・ブルックマンとの原案をもとにG・カルフの『彷徨えるオランダ人』の一部をモチーフに。ニコラ・ピオヴァーニ(フェリーニの最晩年の作品や"ライフ・イズ・ビューティフル"等)が音楽を担当。オランダ演劇界で活躍するレネ・グルーゾフが主演を務める他、国際色豊かな欧州俳優陣が出演。
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冒頭、唐突に巨大な顔だけの石像が田舎の原っぱに現れて、ネムルトダー遺跡かボマルツォの庭、はたまた惑星ザルドスあたりを想起させますが、数秒後には像を運んできた人たちは呆気なく殺されてパニックも鎮圧。像の下で農場主の妻と生き残りの異邦人が愛を交わしていて、それを遠目から見ているいかにも胡散臭い吟遊詩人。なんじゃこれは?となるも、とくに説明はなく、それを起因にしてその後起こったことが淡々と描かれてゆく・・・ ファンタジーやホラーやSF的な要素もあまりなく、笑いもなし。むしろオランダ地域の史実とほら話に沿った一農奴〜放浪民の過酷な人生譚悲劇。ずっと薄暗いトンネルと泥の中を彷徨っているような感覚が続いた後の、最期のシーンが心にのこる、奇妙に味わいのある作品です!
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レンタル落ちDVDです。
市販のケースに入れ替えておりますが、ジャケットのスレや背表紙の色褪せ、レンタルシール、ディスクの細かいキズなど、使用感あります。再生確認済。
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リバイバル上映時のフライヤーおつけします。ご不要でしたらコメント欄にてお伝えください。
#jos_stelling