1976年発行 全254ページ
利休から惺斎まで 好物 花押集
#千利休 #少庵 #元伯宗旦 #江岑宗左 #随流斎 #覚々斎
#如心斎 #啐啄斎 #了々斎 #吸江斎 #碌々斎 #惺斎
状態:中古
最後の画像参照下さい、ケースの背に経年変色あり
中の本は 概ね良好です
■本書序文 千宗員■
はじめに私共が考えました本の中心となりますものは、これまでの家元の数ある好み物を網羅した表を作ること、
いわゆる完璧な「好み物集」なるものを仕上げる事にあったのです。
しかし御承知のように、この仕事は大変な時間を要するものです。
数多い茶の道具・好み物といわれる物は、代々家元のそれぞれの代に想像していた以上に数限りなくあるものです。
またこれまでに資料とするものは、ほんの少ししか出来ておりません。
ここに表わしました「好み物集」は、数多いその中から、
各代々家元の代表的なもの、まちがいのないものだけをあげてみたものです。
最初私共が願っていたものの半分にもみたないものかも知れませんが、
こういうものは誤りのないものでなければなりません。
そういう意味で、これから私共が作製しなければならない完全な「好み物集」の本当の手はじめということで、
皆様にはおうけとり願えればさいわいと思います。
ぜひとも完璧な「好み物集」が近い将来には皆様にお見せ出来ることを、私共も願ってやまない次第です。
また「花押集」は、家元にあります道具の中から気の付いたものを撰び出したもので、
おもなるものは、だいたい掲げられているつもりです。
また新たにめずらしいものが出てまいりましたときには、そのつど同門誌にでも発表してまいりたいと考えております。
このように茶の道には、勉強しなければならない事が本当にいくらでもあります。
私共としてもなんらかの形で、皆様の修練に少しでもおやくにたちそうなものを、
今後とも提供し、御一緒に勉強してまいりたいものと思っております。