①プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調 op.16
②ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ユンディ・リ(ピアノ)
指揮:小澤征爾
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2006年5月 ①はライヴ録音、②はスタジオ録音
ユンディ・リは初の協奏曲録音であった前作「ショパン&リスト:ピアノ協奏曲第1番」において、「繊細」で「リリカルな」ユンディ・リのひとつの到達点を示したと言えます。今作では次のステップを大きく踏み出し、輝かしく技巧的なラヴェルとプロコフィエフの作品によって、パワフルかつ剛直な「新たな貌」を見せてくれます。ユンディはアジアから世界に飛び出したクラシック演奏家の草分けである小澤を敬愛し、小澤との共演による収録は長年の夢でした。ベルリン・フィルという最強のヴィルトゥオーソ集団と小澤という組み合わせは、これ以上ない理想的なものです。ラヴェルのト長調はジャズの要素を取り入れた華やかで粋な作品。プロコフィエフの第2番は初演時には聴衆に理解されず大混乱を引き起こした作品ですが、一年後にこの曲を聴いたディアギレフは、プロコフィエフにバレエ音楽の作曲を依頼したといわれています(アラとロリー)。共に技巧的にも音楽的にもタフな作品です。
ユンディ・リは、今までにない熱い演奏を展開。ベルリン・フィルをここまでドライブする小澤も見事。ライブのプロコフィエフはすごい熱演だが、ラヴェルもすばらしい。ラヴェルはソリストが暴走してしまったアルゲリッチ・小澤・ベルリンフィルのライブに対する小澤のリベンジみたいな印象。第2楽章は最美!是非自分の耳でお確かめを!
プロコフィエフのピアノ協奏曲では第3番は有名で多くのCDがあるが、第2番は全集物が多く気軽に聞けない。その中では一押しのCDでしょう。ライブとは思えないピアノの安定感。ロシアの泥臭さ満点のシンフォニックな響き、名伴奏指揮者たる小澤の面目躍如といったところ。ラヴェルは、ワイセンベルグとの旧録音もあるが、録音の進歩がいかにすごいかを感じさせる一枚です。
国内盤【廃盤】帯無し
盤面外周近く無音部に微すれありますが再生問題無し
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