「思考の紋章学」澁澤龍彦　河出書房新社

発行1977年5月25日　初版 著者　澁澤龍彦 装幀　澁澤龍彦 16×22.2×3.0　229P 　紋章学というのは、耳馴れない言葉であるかもしれない。私としては、ペンとともに運動をはじめた私の思考が、抽象の虚空に一つの形を描き出してくれたのである。鏡を利用したカレイドスコープという玩具があるが、そのように思考の軌跡がさまざまに変化して、無益な、無責任な、しかも美しい紋章のような形を描き出してくれたら、と考えたのである。…今までヨ―ロッパのことばかり書いてきた私が、この本では、いくらか日本の文学にも言及した。しかし、私にとっては、要するに、どっちだって同じことなのである。この本をお読みになった読者には、そのことがよくお分りいただけるのではないかと思う。　著者あとがきより 目次: 　ランプの廻転 　夢について 　幻鳥譚 　姉の力 　付喪神 　時間のパラドックスについて 　オドラデク 　ウィタ·セクスアリス 　悪魔の創造 　黄金虫 　円環の渇き 　愛の植物学 　あとがき 発売時に購入して、自宅で保管しておりました。経年劣化がございます。 写真1~9.外函ケ―スにシミや汚れがございます。帯に傷みや変色がございます。 写真10~12.本体ハ―ドカバーはシミや汚れは見られません。ビニールカバーがついております。 写真13~16.天、小口、地にシミがございます。 写真17.見開き部分です。 本文は綺麗です。 その他気づかない傷み等あるやもしれません。ご理解よろしくお願いいたします。