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《稀少本》音楽のために: ドビュッシー評論集 杉本秀太郎

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《稀少本》 音楽のために: ドビュッシー評論集 杉本秀太郎 白水社 作曲の秘密など、誰に知れましょう。海のざわめき、地平線の曲線、木の葉のあいだを吹きわたる風、小鳥の鋭い啼き声、そういうものがわれわれの心に、ひしめき合う印象を与えます。すると突然、こちらの都合などには少しも頓着なしに、そういう記憶のひとつがわれわれのそとに拡がり、音楽言語となって表出するのですよ。音楽言語というものは、それ自らのうちに独特の和声をそなえています。どんなに努力してみても、これ以上に正しい、またこれ以上にいつわりのない和声は、おそらく見つからないでしょう。ただ生まれつき音楽に向いている心だけが、最も美しい発見を重ねるのです。 ……。私は自分の内的風景を、子供の素朴な、こだわりのない心で歌いたいと思っています。 〈『エクセルシオール』1911.2.11〉 バルトークの言葉の中には(セルジュ・モルーの伝えるところによると)、「ドビュッシーの重要さはバッハ、ベートーヴェンに比すべきものだ。バッハの対位法、ベートーヴェンの形式とともに、ドビュッシーはすべての音楽家に、和音の感覚をよみがえらせた」といい、また自分がいかに多くをドビュッシーから啓示され、またワグネリズムのとりこになっていた当時のフランス音楽界で、ドビュッシーの出現はまことに奇跡的だった、というような意味のことを語っている。ドビュッシーの天才とその発見の意味とを、最も早く的確に認識した音楽家はバルトークかも知れないのだが、戦後は特にブーレーズはじめ、若い世代の間でその再認識が行われ、多くの研究論文があいついでいるのは周知のことである。 〈柴田南雄『西洋音楽散歩』より〉 現代における音楽の表情はなかなか複雑である。ドビュッシーに始まる現代音楽は、原始主義、表現主義を経て十二音音楽、具体音楽、電子音楽を生み、音楽史に新分野を拓いた。しかし、人々は現代音楽を親しみにくいといい、演奏家も現代作曲家から離れ、依然とクラシックが愛好されている。これは一体どういうことか。最近西欧に学んで帰った著者は、現代音楽界の表情を、演奏家、作曲家、聴衆の三方面からとらえ、音楽とは何かを語る。 〈吉田秀和『20世紀の音楽』帯より〉 1993年新装初版本。書込み線引などありません。相応のヤケはありますが、概ね良好。古書にご理解いただける方にお薦めします。
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