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★レア! 旧版岩波少年文庫 坂道 壷井栄作 伊勢正義画 岩波書店

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〈解説文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉 ★昭和48年(1973年)第16刷発行。函付き。 ★函=表面にシール剥がし跡有り。背ヤケ、    角スレ、全体にスレ傷汚れ有り。ホチキス    の錆び有り。 本体=背の天にヨレ傷、汚れ有り。三方に経年    ヤケ、シミ汚れ有り。本文紙面黄変、周辺部      ヤケ有り。  ★★上記以外、本文中目立つシミ汚れ等無く、製本は堅牢で、ご愛読に支障はございません。  壷井栄氏の名作短編集です。流石に昭和も初期の方なので、現代読まれているのは二十四の瞳、ぐらいでしょうか。惜しいことです。  ただ、どの短編を取りましても、日本人古来の道徳観が伺えます。母と子の愛、子供が思いやりのある子に成長して行くには、親の生きる姿勢自体が生きた手本となる事が大切と感じさせる物語集です。  全てが私の大好きなお話ですが、中でも表題作の坂道、と、もう一つ、がきの飯、はお気に入りです。  坂道、は終戦後の困窮の時期に、子供を3人抱えてクズ屋をしてギリギリの生活をしている家庭に、父の親友の息子を居候として迎えるお話。  初めは困る、と思っていた夫妻ですが、やって来た堂本君は痩せて小柄。成長期が戦中で栄養不足だったせいです。あまりにも小さいので同情心が勝って、自分の息子のように迎えます。  堂本君は何とか就職するのですが、そこがインチキで、持ち金の大半を借りられてしまい、雲隠れされたとフラフラになって帰宅、東京は恐ろしいと呟きます。  恐ろしい人間ばかりじゃないさ、とお母さんは慰めて、なけなしの米でご飯を炊き、卵かけご飯にして堂本君に食べさせます。これ、当時としてはご馳走です。といだお米が三合、これ全部平らげた堂本君、凄い。  また、がきの飯は、その地方のお祭りで、女の子が材料を持ち寄って、ちらし寿司を作って病気の友達に差し入れする話。  何せ、大人の手を借りずに作る祭りなので、ご飯を焦がしたり(竈門で火を炊く所からの炊飯ですから)炊きなおしたら今度はべちゃべちゃとか、試行錯誤して料理する様子がとても楽しそうなのです。  心温まる壷井栄の世界を、クラシックな装丁で是非どうぞ!  古書です。状態は、上記★書きと、画像よりご判断下さい。  古書にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。

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