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初版 帯付 「光ってみえるもの、あれは」 川上弘美

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「光ってみえるもの、あれは」 川上弘美 定価: ¥ 1500 #川上弘美 #本 #日本文学/小説・物語 商品説明 16才の男子高校生が、奇妙な大人たちに取り囲まれながら、自身も大人へと変容していく過程を描いた青春小説。著者は、独身女性と70代の恩師とのゆるやかな恋情を描いた『センセイの鞄』といった恋愛小説や、非日常なものたちが日常へと侵入する『神様』や『龍宮』などの説話的な物語を得意とする。本書は、一見すると、なまめかしい性愛や、不可思議な怪異などとは無縁に見えるが、独特のユーモアと抒情の中に、川上ワールドともいうべき強固な世界観を見て取ることができる。 江戸翠(みどり)は、フリーライターの母と祖母との3人暮らし。「ふつう」である翠に少し不満を持つ母を筆頭にして、家族はみな、どこか浮世離れした人々だ。ときどき「翠くんの生き血を吸いたくなるのよね」などと言う祖母。そして、翠の遺伝子上の父親で、ふらりと家にやってくる大鳥さん。一方で、親友の花田は「ものすごくシミシミした感じで」世界に溶けこんでしまう自分が困るという。やがて花田は、セーラー服を着て登校しはじめる。 著者は、芥川賞受賞作『蛇を踏む』などで、「女に化けた蛇」「くま」といった異形のものたちを違和感なく物語に溶け込ませてきた。本書もまた、翠と花田が、長崎の小値賀(おぢか)島へたどりつくころから、寓話のような色あいを帯びてくる。ただし、本書で異質なものとされるのは、大人や女性といった現実に生きる人間たちだ。彼らに翻弄され、漂うように生きる翠は、著者の作品に共通した主人公像といえる。しかし、無人島の神社に参詣するという通過儀礼を経て、不器用ながらも世界と向きあう決意をした翠の姿には、円熟味を増した著者の新たな物語世界が芽吹いている。(中島正敏) 内容(「MARC」データベースより) 友がいて、恋人がいて、「普通」からちょっぴりはみ出した家族がいて…。生きることへの小さな違和感を抱えた江戸翠、16歳の夏。みずみずしい家族小説。『読売新聞』夕刊掲載に大幅に加筆、訂正し単行本化。
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