ブラームス
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
アンネ=ゾフィー・ムター (ヴァイオリン)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1981年
ムター18歳、カラヤンのバックアップでキャリアを積み重ねていた時期の録音です。若いムターの演奏ですが、今聴き直しても完成度の高さに驚かされます。現在まで続くムターの活躍を見ればカラヤンの「天才を見抜く力」は本物でしょう。カラヤン/ベルリン・フィルの壮大なバックもたいへん聴きものです。
音楽評論家:宇野功芳氏
「ムター&カラヤン盤は最も万人向けである。ヴァイオリニストの個性よりはブラームスの音楽そのものがきわめて立派に美しく鳴り響くからである。ムターの曲への打ち込み方は実に見事で、情熱の激しさに打たれるが、それがけっして空回りせず、終始緻密なニュアンスに彩られ、微妙な強弱や情緒満点のルバートが曲想にぴったり合致している。」
ムターは、若い女流ヴァイオリニストとは思えないくらいの貫禄があり、技巧や存在感も申し分ない。カラヤンは、まさにドイツの響きで勝負しきっており、含蓄深い立派な響きも実に素晴らしい。スケール壮大で、重厚でありつつ重苦しさを感じさせない演奏はカラヤン/ベルリン・フィルならでは。ムター、カラヤン、ベルリン・フィルの3者が最高のパフォーマンスを示しており、最高のブラームスと言って過言ではない。
18歳がここまで大カラヤンとやり合うのですからとにかく大したもの。第1楽章ゆっくり甘く入って行きやがて堂々はち切るようなヴァイオリン。カデンツァ前のオーケストラもすごく豪華でさてこのヨハヒム作のカデンツァも普段聴くものとは少し異なるのですがしっかりしたテクニックで圧倒されボッウとしていたら呑まれてしまいそうです。この楽章最後はゆったり「伸ばし」に「延ばし」て終わります。実に甘い中間楽章を終え最終楽章も怒涛のごとく押し寄せる音楽の洪水・・・とにかく凄い・・・終わりはやはり堂々とゆったり〆ます。
国内盤、帯無し、盤面傷無し
プラケース少しすれあり
オリジナル・ジャケット
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