丁度ワールドボーイ2000GXとの出品が重複しましたが、此方も出品者として安心してお勧めできるモデルです。69年に前期型が¥15500で発売され、その前後にはソニーから発売されたIC11と共に後の3バンドラジオのブームの起爆剤となったモデルです。
当時中学校に入ったばかりの小生は新しい物好きのが父親にねだってIC11を買って貰いました。
比較的小さな躯体から出てくる雑音の無いバランスの良い音に聞き惚れた事を鮮明に覚えて居ます。
当時は店頭でラジオを聴き比べるなんて事は想像すら出来ませんでしたし、何せ田舎住まいでしたから、ナショナルのGXの存在は知っては居たものの、デザインの良さに惚れてソニーにした記憶があります。
今振り返れば、デザインは確かにソニーが良かったと思いますが、ラジオという機械として見た時には多分GXの圧勝でした。
感度と大出力という2点、更には50年以上経過した今になって分かる圧倒的な耐久性の違いは明らかです。
GXは多分60台に近い数を扱って居ますが、11シリーズはTHE11を含めて50台程度ですし、出品してから売却迄の時間にも大差が有ります。
まあ、この辺りはGXの解説で何度か繰り返していますので、小生の解説をお読みの方は耳タコかと思います。
この個体は前期型発売から1年程度の間を置いて出された後期型です。
NSBクリスタルの差し込みがあり、デザインを少し変えて、出力も0.1W大きくして居ますが、2000GXやGXOと発売時期に殆ど差が無いので、意外に数は出なかった様です。
内外クリーニング済、トップの4連のスイッチの接触不良があり、ガリ類が有りましたが勿論修理済。
スピーカーグリルの塗装が何箇所か剥げており、スプレーを吹いて居ます。
電池のみお付けします。