①アルビノーニ:弦とオルガンのためのアダージョ ト短調 (ジャゾット編)
②パッヘルベル:弦とチェンバロのためのカノンとジーグ ニ長調
③ラモー:タンブーラン イ長調
④パーセル:シャコンヌ ト短調
⑤バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068~エア ニ長調
⑥バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻第9曲BWV878~フーガ ホ長調 (モーツァルト編)
⑦バッハ:カンタータ第147番「心と口と行いと生きざまは」BWV147~イエスは我が喜び
⑧バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067~バディネリ ロ短調
⑨バッハ:音楽の捧げものBWV1079~6声のリチェルカーレ
指揮:ルドルフ・バウムガルトナー
ルツェルン祝祭管弦楽団
録音:1966年、1967年
アルビノーニの「アダージョ」を冒頭に置いた名曲集だが、選曲にも演奏にも適度な主張がこめられ、最後までじっくりと楽しめる。バウムガルトナーとルツェルン祝祭管が、一音一音を慈しむように奏でたバッハの弦の響きに時代を越えた美学がある。
名匠バウムガルトナーの晩年の録音が、美しい音で蘇った。モダン楽器による演奏だが、妙に作りこむこともなく、ただ流すこともない絶妙のバランス感覚が、オリジナル演奏に慣れた耳には非常に新鮮。もっと高く評価すべき名演。
後半の5曲はすべてバッハの作品であり、親しみやすいともに深遠さもある濃い内容。⑥のBWV878はバッハとモーツァルトの共作ともいえるもの。モーツァルトはバッハを研究する中で、BWV878 のフーガを含む平均律曲集の 5つのフーガを弦楽四重奏曲(K.405)に編曲したりしている。編曲といっても、原曲の 4声をほぼそのまま弦楽器に移したもの。バッハ研究の礎があって、モーツァルトの名作が生まれている。
ルドルフ・バウムガルトナー
1917年スイスのチューリヒ生まれ。初めはヴァイオリニストとして活動。1956年、ルツェルン音楽祭用のアンサンブルとして、ヴァイオリンのシュナイダーハンとともにルツェルン弦楽合奏団を組織し、指揮者となった。ルツェルン弦楽合奏団は、バロック音楽演奏の名門として戦後のバロック・ブームの一翼を担った。2002年没。
国内盤【廃盤】帯付き、盤面傷無し
プラケース少しすれあり
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