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筑摩「世界文学大系40サッカレー、ハーディ」いぎりす俗物誌、テス

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筑摩「世界文学大系40サッカレー、ハーディ」いぎりす俗物誌、テス サッカレーは1829年ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジに進み、詩を投稿したりする一方、賭博に熱中して大学を中退、ヨーロッパ大陸各地を旅して自由奔放な生活を送る(ゲーテに出会ったのもこの時期)。そのころ亡父の遺産を利用した投機や週刊誌の出版、あるいは画家として身を立てようと試みるがいずれも失敗に終わっている。そこへ遺産を預けてあったインドの銀行代理店の倒産が重なり、ほぼ無一文になってしまう。 1835年、ベラー・ショーとの結婚を機に新聞社の通信員となるが、わずか2年で退職し、「パンチ」などに評論や小説などの小品を手当たり次第に送り食いつなぐ。当時の作品に『アイルランド・スケッチブック』(1840年)、『俗物の書』(1846年)などがあり、やがて『虚栄の市』[3]で作家としての地位を確立、ディケンズと並び称されるに至る。 「テス」のあらすじ。19世紀末、イギリスのドーセット地方。貧しい小作農の娘テスは、遠縁にあたる裕福なダーバヴィル家へ奉公に出される。テスの美貌に目をつけた当主の息子アレックは、彼女を犯して妊娠させる。実家へ戻って出産するも赤ん坊は死んでしまい、テスはまた別の農場へ。そこでエンジェルという青年と出会い、恋に落ちて彼からの求婚を受け入れる。しかし結婚式の夜、テスの過去を知った彼は失望し、彼女を置いて外国へ旅立つ…。
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