自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので表紙など経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
NHK朝の連続ドラマ小説「おちょやん」のモデルで、大阪を舞台にした映画やドラマには欠かすことのできなかったバイプレーヤー・浪花千栄子の唯一の著作である自伝的エッセイを復刊。
極貧の中で幼少期を過ごし、9歳で女中奉公に出される。
大阪の仕出し屋での奉公時代に芝居に出会い、その後京都へ出て、女優となった。
渋谷天外と結婚するも20年後に離婚、
失意のどん底から、花菱アチャコたっての希望で女優復帰、
その後は小津安二郎や溝口健二の映画にも出演し、女優としてさらなる花を咲かせた。
「水のように」というタイトルに託した浪花千栄子の人生観とは――。
波乱万丈という言葉でも言い尽くせないほどの半生を回想し、自らの言葉で紡ぐ。
貧しい家に生まれ、4歳で母を亡くし、8歳で奉公へ出された浪花千栄子。過酷な日々の中で、彼女が夢中になったもの、それが芝居の世界だった。溝口健二、小津安二郎など、日本映画史に残る名作に出演し、ラジオ・テレビドラマでも活躍した、昭和の名脇役。苦労多き人生の末にたどり着いた「水のように」という心境とは―生い立ち、芸歴、ゆかりの人々…NHK連続テレビ小説『おちょやん』のモデルとなった女優・唯一の著書にして自伝。
目次
私の生きてきた道―そして、私の生き方
私の芸歴
私の住居
私をささえてくれた人々
双竹庵おりおりの記
ある日、あるとき
レビューより
いくら時代が違うとはいえ、ひどい話です。9歳のこどもを奉公に出す親と、それを雇う仕出し屋。そしてそれをただ何事もなく見ている周囲、社会。 大正の時代であれば、就学率もかなり高かったと思いますが、著者を取り巻く世界は全く異なっていたようです。こんな逆境の中から、這い上がって一流の俳優になってゆく著者の人生を綴ります。