【特集】 大滝詠一と未来に受け継がれゆくナイアガラ・サウンド
昨年の『Best Always』に続いて、3月には2011年に発売されたボックスの続編『NIAGARA CD BOOK II』がリリースされます。『ロング・バケイション』『EACH TIME』を含む1980年代以降のオリジナル・アルバムとレア・トラックの数々を含むオムニバスの12枚組は、80年代以降のナイアガラ音源を総括する集大成的なものです。今回は、その80年代の楽曲も多く含まれる他のアーティストによるカヴァーの数々や“大滝詠一的"なセンスを感じさせる楽曲も、併せてご紹介します。また、折に触れ交流のあったあがた森魚さんに、ご自身による大滝作品のカヴァーについてお話を伺いました。それらの楽曲を聴きながら、ナイアガラ・サウンドとは何かを考えてみたいと思います。
■ グラフィック・ステーション──『大瀧詠一』のアセテート盤
■ 80年代に完成させた“60年代ポップのパラレル・ワールド"(萩原健太)
■ 12枚組CDボックス『NIAGARA CD BOOK II』解説(島村文彦)
■ 79年の歴史的ライヴ音源も収録した鈴木雅之のベスト盤(島村文彦)
■ あがた森魚 インタヴュー(篠原章)
■ 安易な結論を導かせない並はずれた巨大な叡智(サエキけんぞう)
■ 日本の流行歌に潜む「どこにもナイアガラ現象」(細馬宏通)
■ “大滝詠一的"を感じる30曲(人見欣幸、松永良平、除川哲朗)
■ カヴァー曲100選(池上尚志、小川真一、北中正和、篠原章、鈴木啓之、能地祐子、真鍋新一、安田謙一、湯浅学)
演歌畑での曲を主体とした伝承から近年のトリビュート企画まで(安田謙一)
■ 大滝詠一楽曲のカヴァー作品リスト(編集部)
■ 平川雄一 インタヴュー(中村俊夫)
■ 『大瀧詠一 Writing & Talking』(佐藤利明)
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