ＥＰ盤／モリーニ／チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲／Westminster

PS-5124 ステレオ「世界の名曲」シリーズ チャイコフスキー TCHAIKOVSKY ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35 エリカ・モリーニ(ヴァイオリン) アルトゥール・ロジンスキ指揮/ロンドン・フィルハーモニック交響楽団 数あるヴァイオリン協奏曲の中でも、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスの作品と並んで、最も愛好されている協奏曲のひとつです。これらを総称して、よく四大ヴ ァイオリン協奏曲などと呼ばれていますが、この四人のいずれの作曲家も、生涯の数多い作品中ヴァイオリン協奏曲をたった一曲しか作曲していないというのも奇妙な一致です。 この曲が作曲されたのは、1878年、チャイコフスキーが38才の時で、前年から出かけていたスイスーイタリーへの療養旅行中に作られたものです。しかし、現在では非常に人気のあるこの曲も、初演の時は大変な不評でした。彼の後援者として名高いメック夫人(彼女は早くからチャイコフスキーの才能を認め、多大な経済的援助を与えたり、彼の作曲活動を助けた人として著名です)さえも、この曲に関してはかんばしからぬ評を口にしたと言われています。 演奏者――エリカ・モリーニ エリカモリーニはウィーン生まれの女流ヴァイオリニスト。 4才の時からヴァイオリンを手にし、8才でウィーン音楽院を卒業するという大変な神童ぶりを示している。1940年以後アメリカに移住して活躍をしたが、女性らしい繊細な情感とソフトな奏法の中にも、しっかりした技法を身につけて独特な味を身につけている。あくまでロマンティックな演奏を身上とする人で、このチャイコフスキーも彼女の最も優れた、 代表的なレパートリーのひとつです。 ＥＰ盤は、直径が７インチ(17cm)の大きさで回転数45rpmの盤を指す。片面に５分から８分ほどの録音をすることが可能で、２曲から３曲が収録されている。ＥＰ盤でも１曲しか収録されていない盤はシングル盤といわれ、レコードの穴が大きいものはドーナツ盤といわれている。ＬＰ盤よりも音が良いのだが、収録時間が短いので主にシングルレコードとして用いられている。 楽しんで聴いていただける商品です。ジャケットに歴史を感じさせる痛みはあります。