『新ドイツ零年』('91仏) セル版DVD

『新ドイツ零年』('91仏) "Allemagne année 90 neuf zéro" (『ゴダールの新ドイツ零年/レミー・コーション最後の冒険』) ジャン＝リュック・ゴダール監督! ベルリンの壁崩壊後の隣国ドイツをスケッチした意欲作。東西ドイツの再統合を機に企画されたドキュメンタリー番組『孤独: ある状態とその変容』の一篇として撮られた作品。 タイトルを拝借したロベルト・ロッセリーニ(『ドイツ零年』)の他、ドイツの映画監督F・W・ムルナウの『最後の人』、ロシアの映画監督ボリス・バルネットの『青い青い海』、セルゲイ・エイゼンシュテインの『アレクサンドル・ネフスキー』等が直接引用され、ヘーゲル、リルケ、ゲーテといったドイツの哲学者、詩人、作家のことばが引用され、カフカのようなプラハのドイツ語作家のテクストも引用されている。 (テキスト書き起こしやインタビュー、解説を含むブックレットが付いてますので、是非参照してください!) 1950年代の映画シリーズでレミー・コーションを演じて人気を得、ゴダールの映画『アルファヴィル』('65)にも登場したエディ・コンスタンティーヌが、25年の年月を経てふたたびレミーとして出演！ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ベルリンの壁崩壊の翌年1990年、陸軍情報部出身で、いまはヘーゲルの『哲学史講義』をラジオ局で翻訳しているツェルテン伯爵（ハンス・ツィッシュラー）が、当時まだ東ドイツであったとある町に隠遁していたレミー・コーション（エディ・コンスタンティーヌ）を訪ねる。レミーは、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツで諜報活動をしていたが、戦後は行方不明となっていた。ツェルテン伯爵は、西ドイツに帰るように勧める。 レミーはヴァイマルを歩き回り、巨大な工事用機械が動いているのを眺めていると、ドン・キホーテとサンチョ・パンサが現れ、工事用機械に突進していく。やがて、レミーは西ベルリンに到着する。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ セル版中古DVDです。 解説小冊子(ブックレット)付き。 目立ったダメージはありませんが、ケース表面のスレや細かいキズ、ブックレットのヨレなど、多少の使用感はあるかと思います。再生確認済み。