ORNETTE COLEMAN & PRIME TIME 　　オーネットコールマン＆プライムタイム　　TONE DIALING

フリージャズというと、「難解」とか「訳が分からない」ということになりがちで、確かにそういう ミュージシャンもいるが、オーネット・コールマン（と彼の音楽）はそうではない。 オーネットは、フリージャズの革命児とか、ハーモロディック理論とか、仰々しい幟に飾られて しまっているが、自分にとっては心地よい音楽を、明朗に自由に演奏してくれるミュージシャン。 このアルバムも、固定概念に捕われない曲作りと演奏が楽しめる。 １曲目は典型的な横乗りファンク。そのバック・トラックの上で、自由にオーネットのサックスが 飛翔する。そこから流れ込むように２曲目「Search for life」になると女性のラップが入る。 難しいことなど、どこにもない音楽。４曲目などはバッハの無伴奏チェロ組曲のプレリュードが、 ギターのシングルトーンで爽やかに演奏されていく。６曲目「Miguel's Fortune」はサンバの リズムが軽快に響き、パーカッションが彩りをそえる。７曲目もその延長で、E・ギターの カッティングとパーカッションをバックに、サックスが朗々と響く。 1 Street Blues 2 Search For Life 3 Guadalupe 4 Bach Prelude 5 Sound Is Everywhere 6 Miguel's Fortune 7 La Capella 8 OAC 9 If I Knew As Much About You (As You Know...) 10 When Will I See You Again 11 Kathelin Gray 12 Badal 13 Tone Dialing 14 Family Reunion 15 Local Instinct 16 Ying Yang