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新品 文人悪食 嵐山光三郎 山頭火 志賀直哉 北原白秋 啄木 菊池寛 岡本かの子 江戸川乱歩 宮沢賢治 坂口安吾 池波正太郎 中原中也ほか多数

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¥ 2,039

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福の神
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自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます。 大食、美食、偏食、粗食。名作も傑作も、「食卓」から生れた。 「何か喰いたい」臨終の漱石は訴え、葡萄酒一匙を口に、亡くなった。鴎外はご飯に饅頭を乗せ、煎茶をかけて食べるのが好きだった。鏡花は病的な潔癖症で大根おろしも煮て食べたし、谷崎は鰻や天ぷらなど、こってりした食事を愉しんだ。そして、中也は酒を食らって狂暴になり、誰彼構わず絡んでいた。三十七人の文士の食卓それぞれに物語があり、それは作品そのものと深く結びついている。 先ずは、誰が読んでも間違いなくお腹が痛くなるくらい楽しめる、西村淳『面白南極料理人』を。私自身もひとりの料理人として日々痛感しているのですが、料理人というのはある意味因果な商売です。いつだってその根底には「目の前のお客さんにおいしいものを食べて欲しい」というプリミティブな願いがありつつも、実際はそれで利益を出さねばならない、評判を取らなければいけない、誰からも嫌われない料理でなければいけない、という浮世のしがらみに囚われ続ける宿命にあります。 そういう浮世とは、良くも悪くも隔絶された南極基地。そこで料理担当として腕を振るう作者の日々は、食べることくらいしか娯楽のない極限の環境で周りの仲間たちを喜ばせる、というゴールだけを目指して常にまっしぐらです。食材や調理環境の制約はあれど、ある意味それは料理人にとってのユートピアなのかもしれません。 夏目漱石―ビスケット先生 森鴎外―饅頭茶漬 幸田露伴―牛タンの塩ゆで 正岡子規―自己を攻撃する食欲 島崎藤村―萎びた林檎 樋口/一葉―ドブ板の町のかすていら 泉鏡花―ホオズキ 有島武郎―『一房の葡萄』 与謝野晶子―一汁一菜地獄 永井荷風―最後に吐いた飯つぶ〔ほか〕 夏目漱石 森鴎外 幸田露伴 正岡子規 島崎藤村 樋口一葉 泉鏡花 有島武郎 与謝野晶子 永井荷風 斎藤茂吉 種田山頭火 志賀直哉 高村光太郎 北原白秋 石川啄木 谷崎潤一郎 萩原朔太郎 菊池寛 岡本かの子 内田百間 芥川龍之介 江戸川乱歩 宮沢賢治 川端康成 梶井基次郎 小林秀雄 山本周五郎 林芙美子 堀辰雄 坂口安吾 中原中也 太宰治 檀一雄 深沢七郎 池波正太郎 三島由紀夫 レビューより 面白いこと請け合い。作品の深奥にある文学者の食意識、料理、店との関わり、などなど、さまざまなエピソードとともに紹介されています。初めから通読するのもよし、好きな作家だけ読むのもよし。 最高のエピソードを紹介します。太宰治は、ある時、熱海に出かけた。東京の内妻に金がなくなったと連絡が入る。頼まれた檀一雄がお金を持って出掛けると、また豪遊。さらに金がなくなり、今度は檀が宿で「人質」となって、太宰が東京に金を工面しに帰る。3日くらいで戻るかと思ったが、10日経っても戻ってこない。仕方なく、監視役をともなって檀が帰京し、太宰を捜すと、のんきに井伏鱒二の家で将棋を指していた。檀曰く、「『走れメロス』はこのことを元にしたのではないか」。
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