陸奥の雄伊達政宗週刊名城をゆく『仙台城』青葉城伊達輝宗成実綱村仙台藩片倉小十郎原田甲斐支倉常長蒲生氏郷徳川軍迎撃作戦

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平成１６年（2004）に、小学館から出版された名城をゆくシリーーズ１９号「仙台城」（定価・５６０円）である。全ページ・カラーグラビア仕立てとなっている。城の構造や規模、縄張り、築城秘話、ゆかりの武将の物語などのさまざまな内容は、貼付写真の具体的な目次の詳細から御想像して下さい。【仙台城】わが先祖は、伊達家準一家・仙台藩重臣の家系だが、地元で仙台城というよりも「青葉城」の呼び名の方がピンと来る。仙台城は青葉山にあった平山城で、国指定史跡にもなっている。政宗は、米沢城に生まれ、自ら当主となってからは岩出山城で指揮を執っていた。この仙台城の築城着手は、関ヶ原合戦後で慶長年間に完成し、明治の廃藩置県・廃城令まで、伊達家代々の居城であり、仙台藩の政庁であった。政宗の時代に築城された本丸、西の丸、第二代藩主忠宗の時代に造営された青葉山東麓の二の丸、三の丸からなる。慶長５年、政宗は、松島に海軍機能を備えた居城を考えていたが許しが下りなかった。のちに支倉常長をローマへ派遣した慶長遣欧使節の本音は、世界一といわれたスペイン海軍との交流にあったと言われている。結局、年末に家康の許可が下りたのは、青葉山での築城で、政宗自ら山にに登って縄張りを開始した。政宗が建設した仙台城は、平時には時代遅れの山城だったが、政宗はいざという時の「徳川軍迎撃作戦」を真剣に考えていた。その後、二代忠宗は、山頂と麓の行き来が大変なために、二の丸、三の丸の増築が行われ山城から平山城に変わった。川村孫兵衛の治水と運河工事の成功、その上での新たな農作地帯の大拡張で、仙台藩は実質百万石となる。江戸で消費される米の三分の二が仙台米ととなった綱村の治世の時に、幕府の陰謀により伊達騒動が起きる。原田甲斐が命を投げ捨て抗い仙台藩は守られた。さて、仙台城は戊辰戦争でも戦火をまぬがれ明治を迎えたが、帝国陸軍の東北鎮台司令部となった時に本丸が解体され、木材や石材が兵舎の建設に流用され大半が失われた。残った大手門、脇櫓は太平洋戦争中の空襲により焼失。唯一残った三の丸巽門も進駐した米陸軍により破壊された。ただし、寅の門の部材が知事公舎正門の建築に転用のほか、本丸搦手の辰ノ口門が古刹満興寺の山門に、藩校養賢堂正門が泰心院山門に移築された。また、本丸から三の丸にかけて石垣や土塁が残り、三の丸跡には長沼、五色沼と呼ばれている当時の水堀がある。前回の東京五輪があった昭和３９年（1964）に、民間の寄付により大手門の脇櫓が復元され、江戸時代の仙台城の姿を今に伝えている。本丸があった青葉山山頂には、伊達政宗の騎馬像があり、今も眼下の仙台市を一望している・・・・。【本書のおもな登場人物】 ●伊達政宗 ●伊達成実 ●伊達輝宗 ●伊達忠宗 ●最上義光 ●保春院 ●愛姫 ●五郎八姫 ●片桐小十郎●伊達綱村 ●原田甲斐 ●林子平 ●三沢初子 ●支倉常長 ●蒲生氏郷 ●伊達邦成【城と城下町・周辺城砦紹介】 ●佐沼城 ●寺池城 ●涌谷城 ●岩出山城 ●岩切城 ●船岡城 ●亘理城 ●白石城 ●村田城 ●角田城 ●金山城 ●宮崎城 ●名生城【事件・史跡・その他】 ●葛西大崎一揆 ●慶長遣欧使節 ●伊達騒動 ●奥羽列藩同盟 ●実在した徳川軍迎撃作戦 ●瑞鳳殿 ●大崎八幡宮 ●有備館本の状態は、かつて新品購入した個人所蔵の「美本」ですが、あまりに神経質な方は御遠慮して下さい。発送はゆうパケットで、送料は当方が負担いたします。

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