リアルタイムでブルーノートの新譜をジャズ喫茶で聴いていたジャズ親父達はオルガンやギターを格下の楽器と思っていたらしい。
いわゆるテナー・サックス、トランペット、ピアノ、ドラムス、ベースのような電気を使わない生の楽器が好まれていたのだ。 さらに、 ジャズ親父たち はジャズ・ギターなら1番はケニー・バレルでグラント・グリーンはダサいと決め付けた。 多分、グリーンの繰り返しフレーズ
をいわゆる「即興性に欠ける」、「知性が感じられない」と捉えたのだろう。 ケニー・バレルは確かにグレイトなギタリストでそのフレーズ
には知的な感じがあるが、グリーンも負けていないのだ! ただスタイルが違うだけ。黒人音楽、特にブルースを聴くと分かると思う
。グリーンのギターの根底には真っ黒な黒人魂(ブルース)がある。 くだけた言い方をするとコテコテ。オルガンという楽器もコテコテ。 だからオルガンや ギターを受け止めることができない人はブラックミュージックを理解できていないとも言える。現に、黒人はオルガンと ギターの音大好きでし 現に、黒人はオルガンとギターの音大好きでしょ? さて、前向きが長くなってしまったが、本アルバムについて。
リーダーはグラント・グリーン。そのせいか普段新主流派と呼ばれる?ボビー・ハッチャーソン、ラリー・ヤングもここでは普通にジャズを やっている。なんだー、普通のジャズもできるんじゃーん!全体にミディアムテンポでゆったりと歌うグリーン。非常にリラックスしたムード 最高だ33分間があっというまに過ぎていく。もっと聴いていたい。グリーンもいいがハッチャーソンのヴィブラフォンもいい音している。ヤ ングのオルガンも黒くていい。エルヴィンのドラムは言うまでもないが堅実。 最後に音について。本CDはRVGリマスターで、いわゆる 良く言われているように 中央に音が集められている。よって一瞬モノラル録音か?と 思うがなぜか音が部屋全体に浮遊するような感覚があるから不思議だ これまでに発売されたCDの中では間違いなく本盤が最高傑作である 音が良くて、音楽もよければこれを聴かない手はないでしょう?
I Wish You Love (Rudy Van Gelder Edition) (24Bit Digital Remaster)
2 Lazy Afternoon (Rudy Van Gelder Edition) (24Bit Digital Remaster)
3 Street Of Dreams (Rudy Van Gelder Edition) (24Bit Digital Remaster)
4 Somewhere In The Night (Rudy Van Gelder Edition) (24Bit Digital Remaster)