♪いかにもフィフティーズ調の優美なジャケも魅力的な本作は、“二刀流時代”に於けるナット初のインスト・アルバムとして、 1952年夏に《自身のトリオ + ds》という 4-tet 編成(うち2曲ではさらにパーカッションが加わる)で吹き込まれた、 同名の10吋LP (全8曲収録) を中心にした復刻盤で、ピアニストとしての彼の並々ならぬ力量が窺い知れる、今となって を中心にした復刻盤で、ピアニストとしての彼の並々ならぬ力量が窺い知れる、今となって は大変貴重な1枚だ!!
♪数年後12吋アルバムが主流になると、新たに4曲を加え('55年夏の録音)、カタログ・ナンバーも変更してリニューアルされたが 、むろん当盤にはその全てが網羅されている―ちなみに冒頭8曲が10吋Ver.で続く#9〜12が12吋LP用の追加曲、#13〜19は 未発表を含むボーナス・トラックという内訳である。
♪ナットのピアノ・スタイルは、一言でいえば“簡潔にして優雅”といったカンジだろうか―ゴテゴテしたお飾りを排した 直截な美しさに満ち、心地よいスウィング感をキープしながら過不足のないジャストなシングル・トーンを披露する。 スロウなナンバーでのそのベタつかない乾いた叙情味も印象的だ。
♪でも基本的にヴォーカル・ファンなので、やはりイチバン嬉しかったのは、ボーナス・トラック中に紛れ込んでいた(?) ナットの唄声が聴ける未発表の4曲(#14,16,17,19)である。チョッと見どれも彼のヒット曲だがそのバッキングは180度違う ―つまりビッグバンドやオーケストラの代わりに全部ナット自身によるピアノ伴奏なのだ。まさか「トゥー・ヤング」や「アンフォゲッタブル」 の弾き語りが聴けちゃうとはねぇ…結局はお蔵入りしたのが俄には信じられないくらいの出来映えでもある― ちなみにこちらは'52年の新春の録音との由。
1 Penthouse Serenade (When We're Alone) (1998 Digital Remaster)
2 Somebody Loves Me (1998 Digital Remaster)
3 Laura (1998 Digital Remaster)
4 Once In A Blue Moon (Based On Rubenstein's Melody In F) (1998 Digital Remaster)
5 Polka Dots And Moonbeams (1998 Digital Remaster)
6 Down By The Old Mill Stream (1998 Digital Remaster)
7 If I Should Lose You (1998 Digital Remaster)
8 Rose Room (1998 Digital Remaster)
9 I Surrender, Dear (1998 Digital Remaster)
10 It Could Happen To You (1998 Digital Remaster)
11 Don't Blame Me (1998 Digital Remaster)
12 Little Girl (1998 Digital Remaster)
13 I Surrender, Dear
14 Walkin' My Baby Back Home
15 Too Marvelous For Words
16 Too Young
17 That's My Girl
18 It's Only A Paper Moon
19Unforgettable