米オリ モノ Mundell Lowe All Stars TV Action Jazz! Donald Byrd Eddie Costa Tony Scott Jimmy Cleveland

閲覧感謝します。当方の自己紹介参照下さい。これは、米国ジャズ・ギタリスト Mundell Lowe マンデル・ロウ 率いるオールスター・コンボが、1960年前後に米国で放送されていた人気テレビ番組の主題歌をジャズ演奏したLP (中古)。お遊びのテレビ主題歌集か、などと思わないで、以下の詳細をお読み下さい。 (1) 演奏者: Mundell Lowe And His All Stars ( パーソネルは写真１枚目、曲は最後の写真参照) (2) タイトル: TV Action Jazz!: お遊びではないことは、実力派ギタリスト Mundell Lowe マンデル・ロウ( 洗練された音作りに、ケニー・バレルのノリを加えたような奏法が特徴) の下に集まったメンバーから容易に推測可能。曰く、Jimmy Cleveland ジミー・クリーヴランド (tb), Tony Scott トニー・スコット (cl, bari), Don(ald) Byrad ドナルド・バード(tp), Eddie Costa エディ・コスタ (p, vib), Don Payne ドン・ペイン (b), Ed Shaaughnessy エド・ショーネシー(ds) (ジャケに表記された以上の他、フルートの音が聴こえ、Herbie Mann ハービー・マンの参加を指摘するディスコもある)。本作では、彼らが真剣に実力を発揮してジャズを演じている。ここでのバードのペットは中音域に音を集め、音色はマイルスのそれに近い。またエディ・コスタは、ヴァイブも担当するが、スウィンギーというよりは、低音を打鍵する奏法のピアノ(タル・ファーロウとの共演の際に見せたあのピアノ奏法が)出色である。また、ショーネシーのドラムの手堅さは当然ながら、日本では騒がれたことのないドン・ペインの重厚なベースが、RCAの録音技師 Bob Simpson ボブ・シンプソンの技術によって、ひと塊のようになって迫ってくる。曲では、個人的には、日本でも見れた「サンセット77」の主題歌が懐かしい。 (3) ラベル・型番: RCA Camden, CAL-522 (1959,USA； Camden は、米大手RCAの傘下レーベル) (4) 盤とジャケットの特徴: (a) モノ、 (b) USA オリジナルモノ初版 (マトリクス; K3 JP1247-3S B2/ K3 JP1248-4S A2)。オリジナル Camdenラベルの両面溝有り。盤重約160gの重量盤、 (c) 米 RCA で1950年代の例の犬の黒ラベルのレコードに採用された New Orthophonic High Fidelity 技術(新しい化学的手法によるビニルでの音質向上を謳う技術のことなのか、意味不明)での録音、(d) 薄手ダンボールジャケ、 (e) プレーンの紙インナー・スリーブ。 (5) 盤とジャケットの状態: 盤は両面とも、ビニルにプレス時起因と思われる曇りが有り、盤面に（大きなものは少ないが）中小の擦れ、浅いヘアラインが散在、ラベルは良好ながらも両面ともにスピンドル穴周囲にヒゲが結構見られる。再生音質は、針飛びは無く、チリ・パチ・ノイズはあるが、収録音量によってかき消され、そう気にはならない。ジャケは、写真に示す通り背柱の破れに貼られたテープ痕が表裏に残る(その破れは現時点で内側から補修され閉じている)、底抜け有り(内側から補修済み)、四隅の凹みと磨耗、天と底の摩耗やシミの点在、表ジャケにリング状摩耗と紙の剥がれ、裏ジャケに上部のリング状摩耗と汚れ、黄ばみ、シミ等有り。紙インナースリーブに、シワや黄ばみ。