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KEITH JARRETT  キース・ジャレット  THE MELODY AT NIGHT WITH YOU スリーブケース付き

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ici********
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この名盤の前ではどんな言葉を重ねても音楽が伝わらない感じをもち、それでも書かずにいられない感情に 襲われるアルバムはそうないでしょう。 これまで何十回繰り返し聴いてきた音楽ですので、展開も浮かぶのですが、それでも無性に聴きたくなる アルバムです。もっともキースの音楽の前ではどんな言葉やコメントも無力になると思っていますが。 「I Loves You Porgy」の冒頭の短音のつらなりから音楽の質の違いが明確に感じられます。 若き日の絶頂期の研ぎ澄まされた感性とは質の違う音楽です。スタンダード・ナンバーのメロディを 崩すことなく、ハーモニーもさほど変化させることなく、一見淡々と弾いているようですが、彼自身の 心の中との会話が感じられるような逡巡さえ伝わってきます。繰り返しのパートも変化に富んだ展開ができるテクニック を持ちながら、音楽を重ねていきます。繰り返しテーマを弾く中で彼の心象風景にある思いが形作られていくようでした。 「Be My Love」も感傷的な色合いが強く感じられます。透明な音づくりは彼の特徴ですが、音の無い瞬間さえ音楽にし ていました。アルバム・ジャケットの写真のようなモノクロの風景が漂うピアノ・ソロですが、淡い水彩画や水墨画の美 を感じる音楽が詰まっています。音を重ね、和音の充実が如実に心を打つ後半部分でもただ心の赴くまま鍵盤と向き合う 彼がそこ にいました。ピアニストとして円熟味を迎える年代での慢性疲労症候群という病気をどのように受け止めたのかは分かりません が、ピアノに向き合える時間の尊さが理解できるからこそ、このような音楽が生み出されたのだと思いました。 音楽に没頭するからこそ唸り声も自然に発せられるのでしょう。 幸せの絶頂期には到底紡ぎだせなかった音楽群なのは間違いありません。リスナーも精神の充実期に聴くと物足り ない感覚を覚えるでしょうが、心が弱っている時、この音楽がどれだけ慰めになるのかは体感した人だけが理解 できる境地だと思っています。 1 I Loves You Porgy 2 I Got It Bad and That Ain't Good 3 Don't Ever Leave Me 4 Someone to Watch Over Me 5 My Wild Irish Rose 6 Blame It on My Youth/Meditation 7 Something to Remember You By 8 Be My Love 9 Shenandoah 10 I'm Through with Love
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