SERGIO & ODAIR ASSAD アサドセルジオ アサドオダイル　　PLAY PIAZZOLLA　　　国内盤

アサド兄弟はピアソラ本人からタンゴ組曲を贈られたことで有名ですが、このアルバムはそんなピアソラ 作品を最大に楽しめる ピアソラ作品王道の緩急や哀愁が漂う感じはまったく損なわれていませんし 主体ですのでちょっとショーロのような感じもします。 クラプトンがマディ・ウォーターズの作品を演奏しているような感じですので王者にのみ許される王道作品ですね。 フェルナンド・スアレス・パスとナージャという切れ味鋭いヴァイオリン奏者が参加しているのも嬉しい所です。 少し古い作品になってしまいますが、ピアソラ作品のスタンダードといえるでしょう。ギドン・クレーメルやヨーヨー・マ の作品とは一味違います。 セルジオとオダイルのアサド兄弟にとって、ピアソラ作品とのかかわりは、まだ学生 だった1970年代にさかのぼる。そのころから「トロイロ組曲」の中の1曲をギター・デュオ用に編曲して演奏していた。 83年にその曲「エスコラーソ」をピアソラの前で弾いて気に入られたのが縁となり、まもなく本人からオリジナル曲 られた 「タンゴ組曲」を贈 彼の作品はこれまでにも何度か録音してきたが、今回は初めての全ピアソラ作品アルバムである。<4>、 <9>～<12>、<13>は過去に発売されたものの再録。その他が新録音ということになる。彼らの演奏はつんの めるようなノリで前へ前へと突き進んでいく部分、そしてグッと抑えたロマンティックな部分の対比がはっきりし ていて気持ちがよい。曲によりフェルナンド・スアレス・パス、ナージャ・サレルノ＝ソネンバーグ（ともにバイオリン） 、マルセロ・ニシンマン（バンドネオン）がゲストとして加わっている。 1 Tango Ste: Deciso 2 Tango Ste: Andante 3 Tango Ste: Allegro 4 Escualo 5 Invierno Porteno 6 Primavera Portena 7 Decarissimo 8 Ausencias 9 Ste Troileana: Bandoneon 10 Ste Troileana: Whisky 11 Ste Troileana: Zita 12 Ste Troileana: Escolaso 13 Bordel 1900 14 Fracanapa