64年発売のライヴ盤。ゲッツ/ジルベルトなど、ボサノバ路線で当時ブレークしたゲッツと、人気抜群の女性歌手アストラッド・ジルベルトで 、「一発」をレコード会社が狙って発売した一枚。ゲーリー・バートン(ヴァイブ)、チャック・イスラエル(ベース)、ケニー・バレル(ギ ター)とメンバーは豪華だが、ゲッツの「のり」はいま一つ。出来の悪いアルバムの少ないゲッツだが、アストラッドのへたな歌に足を引っ張ら れている感じだ。 ただのフツーの女の子だったのが、ここまでやっちゃうんだ、という感じです。充実感と緊張感がアストラッドに特別な力を与 えてるんではないでしょうか。地位を確立してしまったアストラッドに私は魅力を感じません。スタンゲッツは濃すぎず薄すぎず聞きやすいと思 います。予想以上のアストラッドのパワーに対するちょっとしたゲッツの驚きと、それとのjazzならではの思いがけない相乗効果がここにはある ように思います。ゲッツのいう’thank you’にはなにかいいカンジのフィーリングが宿っているように感じます。
1 Corcovado (Quiet Nights Of Quiet Stars)
2 It Might Be As Well Spring
3 Eu E Voce
4 Summertime
5 Only Trust Your Heart
6 The Singing Song
7 The Telephone Song
8 One Note Samba
9 Here's That Rainy Day
10 6-Nix-Pix-Flix
帯がケース張り付けてあります。