グランド・ファンク・レイルロード／アメリカン・バンド

1973年の作品。 グランド・ファンク・レイルロードは、マーク・ファーナー（ヴォーカル、ギター、キーボード、ハーモニカ）、ドン・ブリュワー（ドラムス、ヴォーカル）、メル・サッチャー（ベース）によって、1969年に米国ミシガン州フリントで結成され、1970年代において最も成功したハード・ロック・バンドのひとつです。 グランド・ファンク・レイルロード（Grand Funk Railroad ）という長いバンド名は、彼らの出身地ミシガン州の有名な鉄道路線であるグランド・トランク・ウエスタン鉄道（Grand Trunk Western Railroad）をもじって＂グランド・ファンク・鉄道＂としたのが由来だとされています。 彼らの音楽性はブルースをベースにしたハードなギター・ロックでしたが、単純明快で親しみやすいメロディ、絶え間ないツアーをこなすパワフルさは、熱狂的なファン層をどんどん築いていきます。 特に1972年以後は、バンドはキーボードにクレイグ・フロストを正式メンバーとして加入させることで、洗練されたポップ・ロック志向のスタイルもこなすようになり、幅広い音楽性を持つバンドとなったのです。 その結果として、彼らがデビューした1969年から1972年にかけてリリースされた6枚のアルバムは、ゴールド・ディスクが2枚、プラチナ・ディスクが3枚、ダブル・プラチナ・ディスクが1枚という凄まじいセールスを記録しました。 そして彼らはさらにサウンドにより磨きをかけるため、ベテラン・ミュージシャンのトッド・ラングレンをプロデューサーに迎え、今作『アメリカン・バンド』を発表します。 今作で重要なのは、ブリュワーをファーナーと同じくらい頻繁に曲作りとリード・ボーカルに起用したことであり、このアルバム・タイトル曲は、ブリュワーが作曲しリード・ボーカルをとったもので、アルバムに先駆けてシングル・カットされ、バンドにとって初の全米チャート1位となり、このことによりバンドの可能性はさらに広がりました。 アルバムも全米チャート1位、プラチナ・ディスク獲得と安定した人気を保ち、グランド・ファンク・レイルロードの1970年代における勢いは続いていきます。 国内盤なので、ライナーノーツ・英詞は付属しています。 帯はありません。 経年による汚れが少しだけあります。 それ以外は美品です。