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クラシックギター ホセ・ラミレス3世 Jose Ramirez 1a 1975年

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asakusatanuki
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弦長:664mm 表面板:杉 横裏板:ローズ ネック:やや順反り フレット:交換済み(残9割以上) 糸巻き:動作良好 弦高:3.8mm(1弦)/4.5mm(6弦) 指板幅54mm/弦幅41mm ブレーシング:問題なし ポジションマーク:なし 塗装:ポリウレタン ケース:付属 ラミレス3世、裏側のスタンプはNo.4、Carmelo Llerena Martnez製作(後のCLLスタンプ)。 表面板は目の詰まった上質な杉、横裏板は柾目のローズです。 ラミレス3世は1979年以降、材質(特に表面板)が徐々に悪化しますが、本個体は絶頂期に製作されたもので、極上の杉材が使用されています。 表面板の材質は明確に音の差となって現れるため、比較して頂ければすぐにおわかりになると思います。 塗装のポリウレタンはとても薄めに塗られており、80年代の厚く塗られた作品とは大きく異なります。 ラミレス3世は、大半が当時出荷したそのままの状態で使用されているため、弾きにくいと感じられる方が多いと思います。 驚くことに、出荷段階では弦幅44mmです。これではよほど大柄の方でない限り、まともには弾けません。 本来は日本人向けに弦幅を41~42mm前後に調整するべきで、これだけで別物の弾きやすさになります。 そこで、製作家の田邊雅啓氏に弦幅41mmで新規にナット製作を依頼し、大変弾きやすい状態にセッティングしていただきました。 ラミレスは元々ネック形状が良いため、これでセーハに苦しむことはありません。 音色に関しては、40年という歳月で材料も完全に乾燥、弾き込みの効いた完全に花が開いた状態。 ここまで弾き込むのに数千時間は必要で、アマチュアでは最低10年以上かかる作業です。 低音は太く腰があり、高音は明瞭で伸びが心地よく、音量・遠達性も十分にあります。 ラミレスの完成形と言って良いと思います。 なお6弦側の表面板と指板の接合部に塗装割れがあります。軽度なもので、修理するべきかお聞きしましたが「動く場所ではないのでそのままで問題ないと思います」とのお話でしたので、そのままにしてあります。 それ以外は全体的なコンディションは良好で、大きく目立つ傷や木部に達する打痕等はありませんが、小傷・使用感はあります。詳細は写真でご確認下さい。 弾き込みの効いたアンドレス・セゴビアの音が再現できると思います。
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