ジェーン・ウィードリン／FUR （ファー）

1988年の作品。 ジェーン・ウィードリンは、1958年5月20日生まれ、米国出身のギタリスト、シンガーソングライター、女優です。 高校卒業後、彼女はサンセット大通りでパンク・スタイルの服をデザインし販売し、X、ジャームズ（The Germs）、ウィアードス（The Weirdos）といったバンドを生み出した、ロサンゼルスの初期パンク・ロック・シーンに立ち会っていました。 そして1978年、彼女はギタリスト、ベリンダ・カーライルをリード・ボーカリスト、マーゴット・オラヴァリア（Margot Olavarria）をベーシスト、エリッサ・ベロ（Elissa Bello）をドラマーとして、ゴーゴーズを結成します。 そして1978年の後半にはシャーロット・キャフィー（リードギター、キーボード、バック・ボーカル）が、1979年の夏にはベロに代わってジーナ・ショックが新ドラマーとして加入し、バンドは親しみやすいパワー・ポップ・サウンドを志向します。 そして1980年12月、ベーシストのオラヴァリアがキャシー・ヴァレンタインに交代し、1981年4月発表のデビュー・アルバム『Beauty and the Beat』は全米チャートで6週連続1位となる大ヒットとなりましたが、メンバー間の対立も表面化し、ウィードリンは1984年10月にバンドを脱退し、1985年にゴーゴーズは解散しました。 そしてウィードリンは、ギターの音色を中心にしたタングルド・ポップに、エレクトロニック・ポップの要素をキャッチーに取り入れたソフトなパワー・ポップを模索し、セカンド・アルバムである今作が発表されました。 1950年代のオールディーズのようなジャケットが示すようなキュートな彼女のボーカルを前面に出した今作は、アルバム・タイトル曲こそ、動物保護の観点から天然の毛皮を使うことへの抗議の意思を示しているものの、希望が叶うこと（『Inside a Dream』）で幕を開け、スローなラヴ・ソング（『The End of Love』『Whatever It Takes』）で幕を下ろすという、ポップ・アルバムとしての統一感を保っています。 そしてシングル・カットされた『Rush Hour』は、全米9位、全英12位を記録しました。 米国輸入盤のため、日本語関係の資料はありません。 美品です。