2001年の作品。
お母さんに似ている。かもしれない。今や、お母さんのことなど誰も話題にはしないだろうけど。
そういえば、娘は英国に移住したが、母親はその演歌歌手のイメージに反するように米国、そしてそこでロックを歌うことにずっと憧れていたという。実際に英語を勉強しながら。
今作は彼女のセカンド・アルバムで、当時彼女は18歳だったが、同い年の頃の母親はデビューしたばかりなのに、夜の世界で生きる女性が男に騙され裏切られ、離ればなれになる心情を歌っていた。
そして彼女は『DISTANCE』、アルバム・タイトル曲のなかで、今なら間に合うからと、励ましのアンサー・ソングのように歌う。
母親は娘のことを、ずっと天才だと思っていたらしい。
それに対して、娘がどう思っていたかは知らない。
しかし、音楽の精霊は血よりも濃いのかもしれない。
そういえば2人も、27歳のときに一旦"引退宣言"をしているというのも興味深いものがある。
帯付きの美品です。