スクイーズ／リディキュラス

1995年の作品。 長いキャリアを持つ彼らにとって11枚目のスタジオ・アルバムとなる今作は、当時台頭していたブリット・ポップの流れに乗り、その元祖的な存在として注目を集め、スマッシュ・ヒットを記録しました。 60年代のブリティッシュ・インベンション時代のバンドを連想させるような、懐かしさと新鮮さを持つエヴァーグリーンでポップなメロディー、ギターの音色の変化を中心にしたアレンジが、1990年代後半の英国のポップ・シーンの先駆者としての再評価を受けたのです。 ファースト・シングルとなった『ジス・サマー』は、B面にブラーの『エンド・オブ・ア・センチェリー』のカバーを収録したという試みもハマり、全英チャート36位を記録（今作にはボーナス・トラックとして、そのライヴ・ヴァージョンが収められています）。 オープニングの『エレクトリック・トレインズ』（セカンド・シングルとして全英44位）は、そのノスタルジーに満ちた歌詞と明るいメロディーがマッチした佳曲。 彼らの音楽的キャリアが、ブリット・ポップという流行に照らし合わせても、普遍的であることがよくわかります。 『ヘヴン・ノウズ』（サード・シングルとして全英27位）は、どこか後期ビートルズを思わせるような、分厚いコーラス・アレンジが印象的なバラード。 『ウォーク・アウェイ』は、親子関係について深く思索したミディアム・テンポのナンバーで、このあたりは若手のブリット・ポップ・ミュージシャンには出せない、年季の入った、少し苦味の効いたポップだと思います。 日本盤なので、ライナーノーツ・英詞・対訳・帯、すべて揃っています。 美品です。