squeeze 『argybargy』

77年にデビューしたロンドン出身のポップ・バンドの80年発表の3rdアルバム。キャッチーなサウンドのなかにある、英国らしいネジれたポップ感で多くの根強いファンを持つ名盤だ。 クリス・ディフォードとグレン・ティルブルックが新しいレノン&マッカートニーとしての評価の種を蒔いたアルバムがあるとすれば、それはスクイーズの3枚目のアルバムであり、誰もが認めるブレイク作となったArgybargyと言えます。 Argybargyは一か所に留まることなく、落ち着きがなく、色とりどりの音をかき鳴らします。 例えば"Pulling Mussels (From the Shell) "では、海辺での休暇の様子を鮮やかに描いています。 加えて、神経質な別れの曲 "Another Nail for My Heart"、そして素晴らしく気の利いた "If I Didn't Love You "も印象的です。"I Think I'm Go Go Go "ではスペーシーな領域にまで踏み込んでおり、"Misadventure "は燃え上がるような興奮に満ちており、"There at the Top "はモータウンのビートに合わせてあちこち跳ね返っています。 "Separate Beds "もDiffordとTilbrookのベストチューンの一つであり、初めてガールフレンドの実家に泊まった時の気まずさを表現しています。 おまけに"Wrong Side of the Moon "ではJools Hollandにブギウギを演奏する時間さえ与える芸の細やかさです。 "Argybargygy "において、Squeezeがニューウェイブポップスターの中でトップに立っていることは明らかであり、彼らの無愛想でありながらも生き生きとした声は、あらゆるポップグループの中でもユニークなものでしょう