初版第1刷。帯つき、とてもきれいな本です。
「ユーザーファースト = User First : テレビとスマホの視線争奪戦を生き抜くマーケティング思想」
友澤 大輔
定価: ¥ 1800
ヤフー現社長の宮坂学は就任時に、新体制においても決して変えてはいけないものの1つとしてこのワードを挙げた。
自分が使ってダメなサービスは絶対にユーザーには勧めない、という至極当たり前のことを意味する言葉だ。
1996年の創業当時から前社長の井上雅博が言い続けていたこの言葉を改めて口にすることで、社員たちへのさらなる浸透を図った。
スマートフォン、タブレットなどスマートデバイスの進化は、1953年に日本で地上波放送が開始されて以来、
これまでの我々の生活において中心的な情報発信源であったテレビの在り方に少なからず影響を与え始めた。
それは本当の意味での、放送と通信の融合(デジタルコンバージェンス)といえるものだ。
テレビはスマートフォンと一緒に楽しまれるようになり、
テレビだけに視聴者の視線を引き止め続けることは一層困難になった。
ソーシャルメディアを使ってつぶやく視聴者の友人が他局以上に強力な競争相手となるのだ。
テレビ局も改めて“ユーザーファースト"について考えるべきときなのだ。
テレビやインターネットをマーケティングに活用する企業も同様だ。
これまでは、テレビCM、インターネット広告を購入して、同じコンセプトに沿ったクリエイティブで消費者へ情報を届けてきた。
テレビCMからPCサイトへ誘導して、より深い情報を届けるやり方が定石だった。
しかし、メディア接触環境が複雑化した今、よりユーザー行動を考慮したコミュニケーションプランが求められるようになり、それが実現可能になってきた。
生き残りをかけるメディア企業、ネット企業、広告会社、そしてマーケティングを展開するあらゆる企業にとって、今こそユーザーファーストとは何かを見直す好機である。
そして、テレビやスマートフォン、タブレットと、無限に広がるスクリーン(オムニスクリーン)間で起こる“視線争奪戦"を生き抜こうとする国内外のプレーヤーたちの取り組みはその指針とな「ユ-ザ-ファ-スト テレビとスマホの視線争奪戦を生き抜くマ-ケティング」
友澤大輔
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