◾品名:ライダースジャケットを着る人生
(2000年発行 カラー178頁)
◾状態:古本です。本の状態は良くはなく、頁の折れ,汚れ,頁外れありです。20年前に購入後、度々頁を捲っていましたので、本に大分痛みがありますが、欠損はないので読まれる分には問題ありません。
◾本の説明: 近年、物欲系の雑誌は良くありますが、それらがすぐ記憶されて、飽きてしまい食傷気味になるのとは違って、この雑誌はいつ何度見ても新鮮で見飽きない感じがします。私が革ジャンに特別の関心がないせいもあるでしょうが、それを除いても掲載された味と迫力の出た無数の革ジャンに圧倒されます。一言で言うと、革ジャンの迷宮を感じさせる変態的な雑誌だと思います。
飽きのこないというのは、ただ商品を羅列しているのではなく、現地取材を丹念にして、歴史を徹底的に検証して、その製品のヒストリーを浮かび上がらせている監修者の姿勢のためだと思います。私は当時この雑誌を読んで、中に掲載されていた高価なFour Speedのレザーパンツをオーダーしに行ってしまいました。(近々そのパンツを出品予定です)良くも悪くも読む人に衝撃と感嘆を与え、その人の人生を狂わす雑誌だと思います。
第1章はON ANY SUNDAY特集のレーサー特集で70年代以降のカラフルなレーシングジャケットをその当事者と共に紹介しています。
第2章は1~4セクションに分かれていて、モーターサイクルジャケットの歴史を1910sの黎明期から、Langlitz(別頁記載)Trojan , Buco, HarelyDavidson 等の黄金時代の40~50sを経て、馴染みの Schott や英ロッカーズの Lewis leathers の60s以降の円熟期、それ以降の Vanson, Aero leather, から気鋭の Gabor, Bill Wall, Tavis Walker に至るまで網羅されています。
当時のモーターサイクルシーンの貴重な写真も多く、現地のバイクスワップミートやヘルス・エンジェルスまで取材しているのには感心します。
オートバイを愛して止まない方、ありきたりの枠に嵌められた人生から逸脱したい方、単に革ジャンが大好きな方、モーターサイクルジャケットを着る事の意義と、その生き様を考えさせてくれる素晴らしい雑誌だと思います。