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ぬえの名前(岩波書店)/橋本治

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1993年11月15日 第1刷発行。  「ぬえ」には、三つの意味がある。一つは「トラツグミ」という鳥の名。一つは、「頭が猿、胴が狸、足は虎、尾は蛇の形で、その声がトラツグミに似ているという怪物」のこと。一つは、その怪物から転じて、「なんだか分からないもの」のこと。だから、『ぬえの名前』というタイトルには「複雑な怪物にされてしまったある物の正体」という意味もある。それとは別に、「なんだか分からなくても一向に構わないものの正体」という意味もある。更には、そういう"教養エッセイ"の連載を書くのをしんどがっている橋本自身の、「各回のサブタイトルを"猿の頭の-"とか"狸の胴の-"とかいうパターンにすれば、五回で終わりってことになっちゃうな、ああ楽だ……」という本音さえも隠されている。 (本書293ページより) 橋本治は、1948年3月25日生まれ、2019年1月29日に逝去した、東京都出身の小説家です。 本書は下記の各雑誌に掲載された記事を、それぞれ大幅加筆して編集したものです。 ◎ 岩波書店『よむ』1991年4月号(創刊号)から1993年5月号に連載されたエッセイ「ぬえの名前」 ◎ 新潮社『芸術新潮』1991年8月号「日本文化をこう考える 最大特質は男がみっともないこと」 ◎ 東方書店『東方』1992年7月号・8月号「やまとごころとカラゴコロ」 著者は、最初の引用では「五回で終わりってことになっちゃうな、ああ楽だ……」と書いていますが、実際の本書の構成は全28章に及ぶ、質量ともに力のこもった内容となっています。 ただ、そこは軽妙な文体と博覧強記な知識量を備え持つ著者だけのことはあって、重さを感じさせない、物事の本質をさり気なく突くような、洗練された批評眼で読者を楽しませてくれます。 ブロードウェイ・ミュージカルと日本の能を"ノー・ストリングス"という概念で結び付けるところから始まり、都会とイナカの比較対照の対象化、そして「他者との共存」をぼんやり考えることのシビアな現実まで、これらが1990年代前半に書かれていたことに、著者の慧眼を感じます。 経年による色褪せと汚れが少しあります。 それ以外は美品です。
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