※織物は経糸と緯糸が組み合わさる事で生まれる立体構造物であり、光量や織物を眺める角度等の条件により織柄や色の見え方に変化が生じます。
【特徴】
本作品は名画を織りで表現する「桐生額絵織物」を主体に、裏表紙のデザインをコーディネイトすることで、より高いオリジナリティと独創性を特徴とする作品です。「美しく・愛される」をテーマに盛り込みました。
【作品について】
日本明治~大正期の日本画家、尾形月耕。絵は独学で学んだと言います。吉原遊廓の絵びら、人力車の蒔絵、輸出向けの陶器の下絵などを描いて画技を磨いたそうです。錦絵を描いたほか、小説の挿絵なども多い様です。明治31年(1898年)の日本美術協会の『曽我夜討』は明治天皇の御買上されました。
本作品の『虎』は穏やかな表情と美しいエメラルドの瞳が特徴的です。織物画が生み出す世界を更に色濃く印象付ける生地を裏表紙に選びました。織が魅せる立体感とアートの世界をお楽しみ下さい。
「各織物が一番美しく輝いて見える形にする」が制作理念です。
【作品詳細】
表紙
生地の素材 桐生織物
表面 額絵織物
裏面 桐生金襴織物
比較的丈夫で色褪せしにくく、美しい織柄を末永くお楽しみ頂けます。織物(繊維)は摩擦や引っかけに繊細な素材です。御朱印帳袋等を使用して保護する事で、本作品をより美しい状態で保つ事が可能です。
本文
11山
片面23p
両面46p
※表紙の面を除く
和紙加工職人さん厳選こだわりの奉書紙です。滲みにくく、乾きやすい、書き手に書きやすく墨のすべりの良い2枚貼り合わせの蛇腹奉書紙を使用。
※和紙の夾雑物
製造過程で発生するパルプ繊維や木くず・樹皮・黒点(夾雑物)は和紙製品の一部です。奉書紙は全ページ検品済みです。夾雑物は無理に取り除きますと、傷、破け、凹凸等の破損原因となります為注意下さい。上記の性質を含めまして和紙の特徴をご理解下さい。
サイズmm
約122x185x18
【織柄】
表表紙
尾形月耕の虎。【作品について】を参照下さい。
裏表紙
表表紙を更に美しく、本作品の世界観を作り上げる金襴生地を厳選致しました。可憐な印象の華紋や草花が六角を結ぶ織柄です。凛とした雰囲気や高貴な印象の織柄が表面の虎の存在感を押し上げるイメージです。
※裁断箇所により織柄の位置や出方がお写真とは若干異なる事がございます。