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花神(上中下)司馬遼太郎

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(上)定価552円+税 長州藩周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげたわが国近代兵制の創始者・大村益次郎の波瀾の生涯を描く長編。 動乱への胎動をはじめた時世に、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積み塾頭まで進んでいた大村益次郎は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして長州藩へととりたてられ、歴史の激流にのめりこんでゆく。 村田蔵六などという、どこをどうつかんでいいのか、たとえばときに人間のなま臭さも掻き消え、観念だけの存在になってぎょろぎょろ目だけが光っているという人物。 「いったい、村田蔵六というのは人間なのか」 (中)定価667円+税 長州――この極めてアクティブな藩に属したことが、大村益次郎自身の運命と日本史に重大な変化をもたらしてゆく。〝攘夷〟という大狂気を発して蛤御門ノ変に破れ、四カ国連合艦隊に破れて潰滅寸前の長州に、再び幕軍が迫っている。 桂小五郎の推挙で藩の軍務大臣に抜擢された蔵六は、百姓兵たちに新式銃をもたせて四方からおしよせる幕軍と対峙し、自らは石州口の戦いを指揮して幕軍を撃滅する。 男というのは大なり小なり蔵六のようなものだと執筆の途中で思ったりした。ごく一般的に人生における存在感が、男の場合、家庭というこの重い場にいる女よりもはるかに稀薄で、女のほうがむしろ濃厚に人生の中にいて、より人間くさいと思ったりした。その意味ではナマ身としての蔵六の人生はじつに淡い。 要するに蔵六は、どこにでもころがっている平凡な人物であった。 ただほんのわずか普通人、とくに他の日本人とちがっているところは、合理主義の信徒だったということである。 (下)定価743円+税 百姓が武士に勝った。幕府との戦いでの長州軍の勝利は、維新史の転換点となり、幕府は急速に瓦解へとつきすすんでいく。この戦いではじめて軍事の異才を発揮した蔵六こと大村益次郎は、歴史の表舞台へと押し出され、討幕軍総司令官となって全土に〝革命〟の花粉をまきちらしてゆく。 ――幕末動乱の最後の時期に忽然と現れた益次郎の軍事的天分により、明治維新は一挙に完成へと導かれる。
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