喋り慣れた日本語も、書くとなると話は別。
文章読本の常識をくつがえす井上式文章術。
名作から現代の広告文まで豊富な実例で解明。
「言文一致、話すように書け」という定説で本当に文章が書けるのか。
擬音語(こそこそ、ざくざく)を使った文章は駄文なのか。
古今の名作は言うにおよばず、谷崎・三島・丸谷の三大文章読本から野口英世の母の胸打つ手紙、ラーメンの広告文、検事の冒頭陳述、ハナモゲラ語にいたるまで、縦横無尽の引用によって日本語の特色と文章の極意を解明する井上ひさし式文章作法。 (・・帯より)
目次;
滑稽な冒険へ旅立つ前に
ことばの列
話すように書くな
透明文章の怪
文間の問題
オノマトペ
踊る文章
冒頭と結尾
和臭と漢臭
「和臭と漢臭」拾遺
文章の燃料
形式と流儀
読むことと書くこと
カバー: あり。 上端に細かなシワがあります。
帯: あり
書込み・折れ: なし
装幀: 安野光雅
新潮社 昭和 59(1984)年 4月 5日 発行
全 222頁 定価 920円
本の寸法等: 厚さ 17mm、重さ 350g、
ハード・カバー です。