太陽の都

太陽の都 トマーゾ カンパネッラ 近藤 恒一　訳 岩波文庫　1992　第１刷 スペイン支配下の南イタリア独立を企て挫折した自らの改革運動の理想化の試みとして，カンパネッラ（一五六八―一六三九）が獄中で執筆したユートピア論．教育改革をはじめ，学問，宗教，政治，社会，技術，農工業，性生活等人間の営為のすべてにわたる革新の基本的素描が対話の形で展開される．ルネサンス最後の巨人の思想を集約した作品． 目次 凡例 都の建築的構造 都の統治形態 政体・職務・教育・生活形態 性生活 軍事 仕事 食事と健康法 学芸と役人 宗教と世界観 世界の現在と将来 訳注 解説 地図 カンパネッラの人生に感銘… 太陽の都、それはカンパネッラが仕組んだ、夢にあふれる新たなユートピア論です。 しかし、その内容よりも、ユートピアの著者トマス・モアと同じように、いや、それ以上に悲劇的な人生を歩んだカンパネッラの、人生そのものが、後世への深い教えである、と思われます。 新たな民衆の時代を望み、改革運動に身を投じた彼は、何度投獄されても、また蘇るのです。 彼の望む「太陽の都」は未だ地球上には実現されていませんが…、 後世を築いて行くべき、すべての人に、読んで欲しい一冊です。（レビューより） そうか、時代の順番からいけばまだ社会主義やら共産主義なんかの言葉もなかった時代なのか。多かれ少なかれそういった公共財産の思想はあったんだろうけど、早くも書物として思想として述べているのはすごいな。理想郷を述べながらも、思想の抑圧や強制の意味合いではデストピア的で、結局、精神の自由と政治の介入は表裏一体というか、反比例するというか、切っても切れないんだな。こうなってはモアのユートピアも読もうか。（レビューより） 絶版　希少本 書き込みなどはありませんが紙にヤケがみられます。 #トマーゾ・カンパネッラ #近藤恒一 #人文 #社会 #歴史 #西洋史 #ルネサンス #思想 #哲学 #精神史 #ユートピア #ディストピア #宗教 #信仰 #魔術 #錬金術 #占星術 #天文学 #労働 #教育 #性 #生活 #規則 #共有 #農本主義 #共産制 #システム #機会均等 #労働時間短縮 #ジェンダー #女性 #結婚 #本 #BOOK