ほかに5000点ほど出品しています。同梱できる場合は、1点につき100円値下げして再出品します。ご希望の際は、コメントをお願いします。
世は去り世は来る地は永久に長存なり
日はまた昇りまた入る――。
鮮烈な新訳による21世紀決定版!
灼熱の祝祭に爆発する“自堕落な世代(ロスト・ジェネレーション)"の魂。
禁酒法時代のアメリカを去り、男たちはパリで“きょうだけ"を生きていた――。戦傷で性行為不能となったジェイクは、新進作家たちや奔放な女友だちのブレットとともに灼熱のスペインへと繰り出す。祝祭に沸くパンプローナ。濃密な情熱と血のにおいに包まれて、男たちと女は虚無感に抗いながら、新たな享楽を求めつづける……。
若き日の著者が世に示した“自堕落な世代(ロスト・ジェネレーション)"の矜持!
本文冒頭より
ロバート・コーンはプリンストン大学時代、ボクシングのミドル級チャンピオンだったことがある。ぼく自身はそんなタイトルなど何とも思っちゃいないが、コーンにとっては大きな意味があったのだ。彼はボクシングなど好きではなかった。というより嫌いだったのだが、プリンストンでユダヤ人扱いされて抱いた劣等感や屈辱を晴らすために、無理をして、徹底的に取り組んだのだった。自分を見下すやつはだれでもぶちのめせると思うと、ある種の精神的な満足感があったのだろう。ただし、元来がえらく内気で、品行方正なお坊ちゃんだったから、ジム以外の場所で闘ったことは一度もなかった。
ヘミングウェイ Hemingway, Ernest(1899-1961)
シカゴ近郊生れ。1918年第1次大戦に赤十字要員として従軍、負傷する。1921年より1928年までパリに住み、『われらの時代』『日はまた昇る』『男だけの世界』などを刊行。その後『武器よさらば』、短編「キリマンジャロの雪」などを発表。スペイン内戦、第2次大戦にも従軍記者として参加。1952年『老人と海』を発表、ピューリッツア賞を受賞。1954年、ノーベル文学賞を受賞。1961年、猟銃で自裁。
出版社 : 新潮社 (1964)
発売日 : 1964
言語 : 日本語
文庫 : 355ページ
ISBN-10 : 4102100059
ISBN-13 : 978-4102100059