kohji 's shop

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うちの娘は軽いぜんそく持ちなので、家ではいつも空気清浄機をオートでつけています。ところがこの機械、私が帰るとすぐに「ウィーン」と回転数を上げます。どこか壊れているのかな。ある日、電話を取った娘が「おかーさん、クラブさくらんぼのおねーさんから電話」そのくぐもった声にトゲトゲしさを感じた私は、カミさんを差し置いて猛ダッシュで受話機を奪い、心臓がバクバクするのを抑えて精一杯 平静を装って「はい、○○です。」でも電話の向こうの声は、脳裏をよぎった「クラブさくらんぼのおねーさん」ではなく、息子がお世話になっている学童保育「さくらんぼクラブの女性指導員」の方でした。そう言えばこの息子が保育園の頃、節分の日に叫んでいたのは「鬼は内」。こりゃカミさんのことを指しているに違いないと期待しながら「なんで?」と聞くと、「だってお庭のあるおうちに住みたいから ....」お庭うち、おにわうち、鬼は内 ....すまぬ息子よ、お前の父親にそんな甲斐性はない。あの頃も今も ....かっぱ寿司にネット予約した商品を受け取りに行ったら、お寿司がのったお皿のミニチュアが回転するコマが、お子様メニューのおまけについていました。3つもらって帰ったら、カミさんが一言。「何これ。いかばっかりじゃん」カミさんよ、これは寿司ネタの絵柄シールを自分で貼る前の白地であって、3つ全てが「いか」なのではない。テレビ番組で「バズり・ブレイク間違いなし、芸能界きっての期待のニューカマー特集」というコーナーを見ていたカミさんが一言。「こんなの全然オネェじゃないじゃん」カミさんよ、ニューカマーとは、新人のオカマという意味ではない。二人で歩いていてカミさんが突然「あっ、雨」と言うと、しばらくすると本当に降り出します。「すごいねー、敏感だねー」と褒め、満更でもなさそうな顔を見ながら内心は、「降り始めた雨があたる表面積が俺よりも広いだけやろ」と思っています。カミさんはよく、今はしっかり働いて定年になったら世界一周したいね、などとほざきます。私もそーだねーと合わせながら、心の中ではせいぜい新世界一周が関の山だと思っています。こんなカミさんですが、何やかんや言っても私に惚れているようで、私への対応は、「おもいやり」と「いたわり」に満ちあふれています。漢字で書くと重い槍と板割りです。