【1】概要
・Isophon社が1950年代に制作したフルレンジの傑作＝P1521ユニットを天然木パイン集成材による後面部分開放型エンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・このユニットによるシステムは非常に能率が高く小出力の真空管アンプでも部屋中に爽快な音を充満させることが出来ます。
・ユニットは非常に良くできており、同形のものがTelefunken, Siemens, Graetz, Loewe Opta, Nordmendeなど当時のドイツの主要メーカーにOEMとして納品されています。
・つまりジャーマンビンテージシステムの音の多くはこのユニットにより形成されていると言っても過言ではありません。
・それくらい素晴らしいユニットと評価できると思います。
・このサイズの究極のユニットと言えます。
・出品のユニットはIsophon純正のもので造りも音も最高です。
・音を聴いた第一印象は主観ですが「音が前にぐんぐん迫ってきて、JAZZのソロなどは聞いたことのないほどのせり出し感で素晴らしい！」です。
・このユニットサイズは中音の充実したバランスの取れた生き生きした音が得られます。
・能率は非常に高いので2～3W程度の中小出力の真空管アンプでもガンガン鳴ります。
・音楽ソースは1940-80年代のJAZZやクラシックがピタリで水を得た魚のごとく生き生きとした美音です。
・見かけによらず逞しい低音ががんがん出てきます。
・高音も良質のツィーターが内蔵されているごとく良く出てきます。
・中小出力の真空管アンプにも最適です。
・以下は同構成システムを購入いただいた方の感想です。
Mさん「シングルコーンのフルレンジからワイドレンジで反応の良い音が出てきて驚きました。定位が良いのか大編成オーケストラの楽器一つ一つがクリアに聴こえます。夜間のメインスピーカーになりました」
Dさん「バロック、オペラ中心です。弦の響き、歌唱が本物を彷彿とさせる素晴らしい音ですね」
【2】ユニット
・型式：Isophon 純正 P1521
・インピーダンス：4オーム。アンプの出力インピーダンスは4〜16オームで問題ありません。
・口径：153mm×215mm口径
・マグネット：馬蹄形大型アルニコマグネット
・コーン：超軽量、フィックドエッジ
・状態：コーン、フレームともにダメージ無く極めて良好。この時代のユニットの良好品がペアで揃うのは奇跡的です。
【3】エンクロージャー：
・型式：後面部分開放型
・後面からも音が出ますのでスケールの大きい臨場感あふれる音が出てきます。
・サイズ：幅27.6cm、高さ38.6cm、奥行22.5cm
・材質：天地側面は25mm厚の天然木パイン集成材、バッフル、裏板はMDFです。
・パインは節の無い最高級グレードです。
・エンクロージャーに最も適した素材です。
・板厚、重量が有りますので不要な雑音は抑え込まれ、深くクリアな低音が安定して出てきます。
・外装：100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・サランネット：黒のジャージネットによる頑丈なサランネットが付属します。
・家庭用機器としては音的にも美観的にもサランネットは必須です。
・入力端子：2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出し線が接続可能です。
・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしのアダプターが付属します。
【4】音
・以下は主観ですのでご承知おきください。
・1950～80年代のアコースティック系のクラシックやJAZZが気持ちよく生き生きと鳴ります。
・音楽のスケールが大きく、空間が広くなったような印象です。
・ソロ楽器やボーカルが前面にせり出してくるところは見事なものです。
・SACDのソニーロリンズの大名盤「サキソフォンコロッサス」のテナーサックスのソロは前面に立体的に現出し細かい息遣いまで聞こえるようです。
【5】ほか
・スタンドは含みません。
・ブログ
http://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_347256.html
チューニングの結果裏板の開口形状を下記の通り円形から楕円に変更しました。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/36137249.html
・音のバランス、広がりが向上しました。
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