即決・極稀★【酒井勝軍訳「ピラミッドの正体」元本】（洋書）モートン・エドガー“大ピラミッド〜そのシンボリズム、科学と予言”1924年

竹内文献の啓示を受け、広島県、葦嶽山に「太古日本のピラミッド」を発見した酒井勝軍が、昭和初期にパレスチナ視察の送別会で海軍大将である山本英輔から贈られたのが、このエドガーの著書であり、これによりピラミッドの啓示を受けた酒井は後に日本にピラミッドを発見する経緯からすると、酒井の生涯の中で大きな位置を占めるのがこの書と言うことになります。ただ、本書は本来はいつくかの単行本を合冊したものの様で、酒井が本書の一部を贈られたのか、この本自体を贈られたのかはわかりません。ただ、本書の発行は1924年=大正13年なので、山本が入手して贈ったのはこの厚冊であった可能性は高いかと思います。後に酒井は、『太古日本のピラミッド』が発売禁止になった後、自身の主張の隠れ蓑的に本書を『ピラミッドの正体』として翻訳出版しますが、訳文よりも自身の注釈がメインの様な内容です。とはいえ、本書から図版も多数引用しており、また本書の様な大部の書をコンパクトにまとめた酒井の翻訳、構成能力も高かったのではないかと思います。

状態は特に装幀は箔押しのデザインも綺麗で、経年の割にかなり良好かと思います。