リコーのキャディ(小さな宝石箱)です。
このカメラらをわざわざオーバーホールして更にテスト撮影までしてから出品する人は滅多にいないのではないかと思います。
当方が在庫していたいくつかのカメラの中にこのキャディが混ざっていて、露出計をチェックしたらとても元気だったのでこのまま眠らしたままにしておくのは偲びないと思い修理してしまいました。
修理したら本機の写りの能力も知りたくなってテスト撮影までしてしまいました。
本機リコー キャディは1961年07月に発売されたフルマニュアルのハーフサイズカメラです。
ハーフサイズカメラで露出計付きのフルマニュアルカメラと云うのは非常に少なく、本機の他にはオリンパスのPen シリーズと同 Pen D シリーズぐらいではないでしょうか。
1961年=昭和31年の発売ということですからデザイン的には流石にあか抜けない感じがしてしまいます。
しかし手に持ちながら改めてじっくりと眺めていると何故か無性に可愛らしくなってくるような気がします。
キャディは残念な事にたったの一年で生産が終わってしまいます。
というのもリコーは翌年の1962年にあの銘機『オートハーフ』を発売したからです。
当時の時代の趨勢から考えて一般大衆向けにはマニュアルカメラではAEオートカメラが求められていたのでしょう。
それでもレンズはどちらも同じ25m F2.8です。
ASA感度は400まで設定できるのですが、残念ながらシャッタースピードが1/250秒迄しかないのが時代の古さをちょっと感じさせます。
それでも実際にフィルムを装填して撮影してみると思っていた以上に美しい映りを写し出してくれます。
本機外観においてあまりよろしくない部分があります。
底蓋が多少凸凹しており見た目の美観がよろしくありません。
そのためお値段を控えめにさせえ頂きました。
キャディはリコー初のハーフサイズカメラだったそうでリコーはかなり神経を使ったそうです。
そのため失敗を恐れて無難にマニュアルカメラとして完成させたとか。そしてそれが後のアートハーフにがっていったのでしょう。
AEカメラではできない、自分の思い通りの操作で手を加えて独自の撮影してみたい方へ
数少ないハーフサイズフィルムのフルマニュアルカメラであるこのキャディは如何でしょうか。
本機の使い方や特徴などは以下のブログを読んでいただければご理解できると思います。
個体シリアルナンバー : 4023
キャディには初期型と後期型があるような気がします。
本機はレンズフィルターを取付けることが出来ないタイプとなります。
以下本機の詳細を記したブログ
以下テスト撮影結果
今回の出品に辺りできる限りの修理は行いました。
しかし本カメラは背増から既に60年近くが経過経過しております。
このためいつまた故障が再発するかは判りません。
ひょっとしたら宅配便で落札者様へお届けする間の振動で故障してしまうかもしれません。
そういうこともありますので一般的な常識の範疇に当てはまるような故障の場合は落札者様が
お受け取り後30日以内は無償にて対応させていただきます。
ただし往復の送料に関しましては落札者様のご負担とさせてください。
お受け取り後31日以降に発生した故障に際しては別途応相談とさせてください。
また、その他フィルムカメラの修理も受け付けておりますのでご興味がございましたらお問合せ下さい。
また、その他フィルムカメラの修理も受け付けておりますのでご興味がございましたらお問合せ下さい。
御自身で購入されたジャンクカメラを当方へ修理だけの依頼をされた方が割安になると思います。
それではよろしくお願いいたします。