当ページをご覧いただきまして、ありがとうございます。以前より茶道関係の資料を収集しておりましたが、生活環境の変化による茶道引退のため、大切にしておりました資料を出品しております。最後までお読みいただき、検討していただけますと幸いです。
概要:
江戸時代に成立し、家元に代々伝わる宗偏流の資料の復刻版です。二冊組の折本で、両冊共に見開き二十頁、向い蝶の模様の入った帙入りです。以下に内容をご説明いたします。
「流祖挿花図録」:
宗偏流の流祖山田宗偏の挿した花を門弟の渡辺好照庵が写生したもので、巻末に元禄十六年(1703年)卯月(旧暦四月)十六日の宗偏の奥書があり、廻り花の記録ともいわれています。華道では「宗偏生花図」の名で親しまれ、池坊でも古典として大切にされています。
「流祖炭置図録」:
当方の資料では成立の詳細等が確認できませんでしたが、流祖宗偏の置いた炭の写生です。十九通りの炭の置き方とふくべ炭斗の図が収録されています。戦前の宗偏流は風炉に菜籠の炭斗を用い、炉にはふくべの炭斗を用いていました。また、夜咄には廻り炭をすることが多かったので、このような資料が成立したと考えられます。
宗偏はその実力から「宗旦四天王」の筆頭と言われ、自らも「利休正伝」を標榜していました。代表作の『茶道便蒙鈔』は、初期の千家の茶風を伝えています。
状態:
中古品ですので経年の劣化があり、「挿花図録」の各頁にページ数の書き込みと奥付に記名、帙に染みがあります。
個人情報の記名以外は画像でお示ししますので、詳細をご確認下さい。他に書き込みはなく、紙面の状態は良好です。
中古品ですので、状態を十分ご確認いただきました上でのご入札をお願い申し上げます。
本商品は宗偏流の資料ですが、希少で美しい資料ですので、分類上では同じ「宗旦流」に分類される表千家や裏千家、武者小路千家の皆様のみならず、七事式で廻り花や廻り炭を行う江戸千家や大日本茶道学会の皆様、「宗偏生花図」は華道の各流派の皆様にもお役立ていただけると思います。
おすすめの商品ですので、ご検討をお願い申し上げます。
※商品画像の撮影につきましては、スマートフォンで撮影しております。実際の商品の色味に近づけるよう努力しておりますが、技術不足で至らない点はご容赦いただければ幸いです。
※書籍の本文については、商品によってプリンタ複合機でスキャンした画像の場合があります。
※評価に関しましては、近年評価不要の方が増えておりますので、当方へ評価をいただいた際のみご返信申し上げます。
※匿名配送により、領収書の発行は致しかねます。